年末が近づくと、大掃除に頭を悩ませる方もいるのではないでしょうか。
一年間の汚れを落として新しい年を迎えたいという気持ちはあるものの、どこから手をつければいいのか分からず、結局中途半端に終わってしまうことも…。
大掃除を成功させるには、計画的に進めることと、効率的な手順を知ることが大切です。
本記事では、大掃除のコツと場所別のお掃除ポイントを詳しく解説します。
さらに、毎年の掃除負担を減らす根本的な解決策として、リフォームの活用方法もご紹介します。

 

 

目 次

計画的なお掃除を!チェックリストの活用で効率化

大掃除を思いつきで始めると、時間ばかりかかって成果が出にくいことしばしば。まずは全体の計画を立てることから始めましょう。

 

大掃除のスケジュールを立てる方法

大掃除を一日で終わらせようとすると、疲労で挫折してしまいます。
理想的なのは、12月に入ってから少しずつ進める方法です。
まず、家全体を見渡して掃除が必要な場所をリストアップしましょう。

次に、リストアップした場所をカレンダーに割り振っていきます。
時間のかかる水まわりは休日を利用して集中的に行い、平日の隙間時間で簡単な場所を片付けるといった具合に分散させると、無理なく進められます。
家族がいる場合は、担当を分担することで効率もアップしますよ。

 

大掃除チェックリストの活用法

チェックリストは、掃除の進捗を“見える化”する強力なツールです。
部屋ごとに掃除項目を書き出し、完了したものにチェックを入れていくことで達成感を得られます。
リストには「キッチン:コンロ、レンジフードシンク、冷蔵庫」といった具体的な箇所を記載しましょう。
また、優先順位をつけることも重要です。
来客が見る玄関やリビングは優先度を高くし、普段人目につかない場所は後回しにするなど、メリハリをつけることで限られた時間を有効活用できます。

 

 

お掃除を効率よく進める3つのポイント

大掃除を効率化するには、3つの基本を押さえることが大切です。

 

ポイント1 不要なものを処分するコツ

掃除の前に、まず不要なものを処分することで作業効率が格段に上がります。「1年間使わなかったものは処分する」などのルールを設けると判断がスムーズです。衣類、食器、書類、趣味のグッズなど、カテゴリーごとに見直していきましょう。捨てるのがもったいないと感じるものは、リサイクルの検討もよいでしょう。物が減ると収納スペースに余裕が生まれ、日常の片付けも楽になります。

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ポイント2 効率的な順番でお掃除する方法

掃除には効率的な順番があります。基本は「上から下へ、奥から手前へ」です。
天井や照明器具のホコリを最初に落とし、最後に床を掃除するという流れを守ることで、二度手間を防ぐことができます。
また、水まわりは汚れに洗剤を浸透させる時間が必要なため、最初に洗剤をかけておき、その間に他の場所を掃除する流れが効果的です。

 

ポイント3 大掃除のための洗剤や道具の準備方法

掃除を始めてから「あの洗剤がない」と気づくのは時間のロスに。事前に必要な道具をすべて揃えておきましょう。
重曹、クエン酸、中性洗剤、塩素系漂白剤の4つがあれば、一般的な汚れに対応できます。
道具は、スポンジ各種、マイクロファイバークロス、ブラシ、ゴム手袋、マスクなどを用意しておきましょう。

 

 

【場所別】お掃除の方法と進め方のポイント

具体的な場所ごとの掃除方法を紹介します。

 

リビング・居室

まず、窓とカーテンから始めます。窓ガラスは内側と外側の両方を拭き、サッシのレールに溜まった砂や土もブラシでかき出します。
カーテンは洗濯表示を確認して洗えるものは洗濯し、洗えないものは掃除機でホコリを吸い取ります。
続いて、天井・壁や照明器具、コンセントなどに溜まったホコリを取り除き、最後に床を拭き上げます。

 

キッチン

キッチンは油汚れとの戦いです。レンジフードの取り外し可能なパーツは、60℃程度のお湯に重曹を溶かした液に30分ほど浸けると、汚れが浮いて落としやすくなります。コンロの五徳も同様に浸け置きが効果的です。
シンクの水垢はクエン酸水をキッチンペーパーに含ませてパックすると、強くこすらなくても汚れを落とすことができます。
冷蔵庫は、中身をすべて取り出して整理しながら、消費期限切れのものを処分し、棚板を拭き上げます。
また、冷蔵庫の上や側面の隙間に溜まったホコリも取り除きましょう。

 

浴室

浴室の大敵はカビと水垢です。天井は柄の長いモップにアルコールスプレーを吹きかけたもので拭くと、カビの胞子を除去できます。
壁や床のカビには塩素系カビ取り剤を使用しますが、必ず換気をしながら作業しましょう。
排水口のヌメリは重曹とクエン酸を振りかけて発泡させると、スッキリ落ちます。鏡の水垢や蛇口の白い汚れにはクエン酸パックが有効です。

 

トイレ

トイレは毎日に何度も使う場所だからこそ、念入りに掃除したいもの。便器の内側は、酸性洗剤を使って黄ばみや尿石を落とします。
ブラシの届かない縁裏は、トイレットペーパーに洗剤を含ませて貼り付け、しばらく置いてから拭き取る方法が効果的です。
便座や蓋、タンクの表面は中性洗剤で拭き、最後に床を拭き上げます。

 

玄関

まずは靴をすべて出して、履いていない靴は処分を検討しましょう。下駄箱の中を拭き掃除して、使用頻度の高いものから順に使いやすい位置に収納します。
玄関のたたきだけでなく、ドアや照明器具、表札・ポストやインターホンも忘れずに掃除しましょう。

 

 

リフォームという解決策も

毎年の大掃除が大変だと感じているなら、根本的な解決策としてリフォームを検討するのも一つの方法です。

 

古くなった設備機器を新しくする

長年使い続けた設備は、汚れが蓄積して掃除だけでは限界なことも。
最新の設備は汚れにくい素材や、掃除しやすい構造が採用されており、取替えることで日常のお手入れがラクになります。
また、節水や省エネ性能がアップしているものもあり、掃除の手間だけでなく光熱費の削減も見込めます。

 

収納を新設して部屋をすっきりさせる

掃除が大変な理由の一つに、物が多すぎることが挙げられます。
収納不足で物が出しっぱなしになっていると、掃除の前に片付けるだけで疲れてしまいます。
壁面収納や造作棚を設置することで、収納力がアップして片づけやすい空間になります。
デッドスペースになりがちな階段下や天井付近を活用したストック収納を設けるのも効果的です。

 

 

大掃除はくらしを見直す絶好の機会

大掃除は今の住まいの改善点や不満を見つける絶好の機会です。
毎年お掃除に苦労している箇所は「掃除で困ったら取替えも視野に入れる」という発想で検討してみてください。

わが家のマイスターが、気持ちよく新年を迎えられる住まいづくりをご提案いたします。
ぜひお気軽にご相談ください。