玄関は訪れた人を最初に出迎え、印象を決める大切な場所。
家の顔である玄関をどのような印象にするかは、家づくりでもしっかりと考えておきたいところです。
今回は玄関まわりの間取りを決めるときに、押さえておきたい大切なポイントをご紹介します。

 

目 次

住まいにおける玄関の重要な役割

玄関は訪れた人が最初に目にするだけでなく、出かける家族のモチベーションを高め、靴を脱ぐ・履くといった動作でオンとオフを切り替える場所でもあります。

家の内と外をつなぐ玄関では、帽子や上着といったその場で着脱するものも多く、玄関まわりの収納の充実はリビングの整理整頓にもつながります。
室内の動線やインテリアを考えるように、玄関の動線や機能性にもこだわって間取りを考えましょう。

 

 

玄関まわりで知っておくべきトレンドキーワード

玄関まわりの間取りを考えるときに、押さえておきたい4つのトレンドキーワードがあります。

  • 土間収納
  • おかえり手洗い
  • ウォークスルーシューズクローゼット
  • 家事動線と来客動線

どのキーワードも、使いやすい玄関まわりをつくるためには欠かせないため、ぜひ参考にしてください。

 

土間収納

土間収納とは、モルタルやタイルなど汚れに強い素材を使い、靴を履いたままで入れるスペースにつくった収納のこと。
土間収納があれば、収納場所に困りやすいベビーカーやゴルフバッグ、折り畳み自転車といったアイテムも収納しやすいです。
便利な土間収納ですが、広くしすぎると他の居室が狭くなってしまいます。
アウトドア系の趣味やDIYなど、収納するものが多く作業スペースとしても使いたい場合は、他の居室とのバランスを見ながら広さを考えるとよいでしょう。

 

おかえり手洗い

季節を問わず流行する感染症から身を守るには、帰宅後すぐに手を洗うと安心です。
玄関から洗面所が離れていると、手を洗う前に触れる場所も増えてしまいますが、玄関に「おかえり手洗い」があれば、汚れやウイルスを室内に持ち込まず、衛生環境を保ちやすくなります。
玄関ホールや廊下の壁にも直接取り付けできるので、動線を妨げずに設置できるのも魅力です。

 

ウォークスルーシューズクローゼット

出入口が1カ所のウォークインタイプに対し、出入口を2カ所設けたウォークスルーシューズクローゼットは、中を通り抜けながら身支度ができます。
収納スペースも適材適所に設けることができるので、お出かけ前の準備にかかる手間を減らし、時短にもつながるでしょう。

生活動線と来客動線

玄関まわりの間取りでぜひ意識したいのが、生活動線と来客動線です。
靴やベビーカーなどプライベートな品々を多く収納する玄関まわりは、生活感が出やすくなります。
すっきりと整った玄関でお客さまを迎えるためにも、プライベートな生活動線とお客さまの通る来客動線は分けて考えましょう。

来客動線はお客さまをお通しするリビングにつなげ、生活動線はパントリーやクローゼットにつなげると、買い物後もスムーズに片付けられるので便利です。

 

 

玄関まわりの参考間取り・レイアウト

ここからは、玄関まわりの使いやすさを重視した間取りや、レイアウトの参考事例をご紹介します。

 

可愛らしさと大容量の収納を備える玄関

たっぷりとした土間収納を備えたこちらのレイアウトは、印象的な照明とドアの組み合わせも可愛らしく、ナチュラルな印象に仕上がりました。
土間収納には収納をたっぷりと確保できる棚を備え、何がどこにあるかが一目でわかりやすくなっています。

土間収納の扉には、人の出入りを妨げない折れ戸を選択。
ドアの下部には隙間が広めに開いているので、においもこもりにくくなっています。
扉横には全身が映る鏡も設置しているので、お出かけ前の身だしなみのチェックや、コーディネートの確認ができるのもポイントです。

 

生活動線と来客動線をスムーズに

こちらはウォークスルー型の土間収納に、生活動線と来客動線を組み合わせた間取りです。
お客さまをすぐにリビングへ案内できるだけでなく、玄関からキッチンまでの距離も非常に短いので、買ったものもすぐにキッチンに運べます。

キッチンの入り口には引き戸を設置しているので、お客さまが来たときに丸見えになってしまう心配もありません。
たっぷりの土間収納を備えつつ、生活動線と来客動線も分けられる、機能的な玄関になっています。

 

オープンラックで収納を見せる事例

土間収納では、どのように棚をレイアウトするかも迷いやすいことの一つです。
家族の人数が多く、収納するものの量が多いなら、思い切ってオープンラックを設置してみるのもおすすめ。
オープンラックは一目でどこに・何が収納されているかわかるので、家族みんなで使える収納になります。

 

 

玄関まわりの間取りで失敗しがちなポイント

使いやすい間取りにしたいと思っても、いざ考えてみるとどのように選べばよいのかわからないことも多いでしょう。
玄関まわりでよく見られる、失敗しやすいポイントは以下の通りです。

  • 収納部分を広く取りすぎた
  • 可動棚にしなかった
  • 物をかけるスペースをつくらなかった

ゆとりある玄関は魅力的ですが、収納を広く取りすぎるとかえって他のスペースを圧迫してしまいます。
間取りを決めるときは、自分たちにあった適切な広さを考えましょう。
棚板は可動タイプにすると、後から収納したいものが変わっても柔軟に対応できます。
上着やレインコート、傘などがラクに収納できるように、物をかけるスペースをつくっておくのもおすすめです。

 

 

リフォームで理想の玄関を手に入れよう

毎日使う玄関は、家族だけでなくお客さまも目にする部分のため、デザイン性と機能性のどちらも求められる場所です。
使いやすい玄関をつくるには、収納計画や生活動線を含めた、念入りな打ち合わせが欠かせません。

わが家のマイスターでは、お客さまのライフスタイルに合わせたリフォームプランをご提案しています。
理想の玄関を叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。