近年、台風の勢力が強まっており、住宅への被害も深刻化しています。

窓ガラスが破損したり、屋根が吹き飛ばされたりしてしまうと家族の安全を脅かす重大な問題となります。あらかじめ適切な台風対策を行い、大切な家族と財産を守る一助に。

そこで今回は、窓の効果的な台風対策リフォームに焦点を当てて詳しく解説します。台風シーズン前の準備として、ぜひ参考にしてください。

 

 

目 次

窓の台風対策リフォームの種類

窓は台風被害を受けやすい箇所の代表格です。強風による飛来物の衝撃や風圧で窓ガラスが破損すると、室内への雨水侵入だけでなく、ガラス片による怪我のリスクも高まります。効果的な台風対策として、以下の3つの主要な方法があります。

 

対策 1. シャッター・雨戸の後付け

シャッターや雨戸は、窓ガラスを物理的に保護する最も確実な方法です。台風時に完全に窓を覆うため、飛来物による直接的な衝撃を防ぎます。既存の窓に後付けできるタイプも多数あります。電動タイプなら操作しやすく、緊急時の対応も迅速に行えます。

 

対策 2. 防災安全合わせガラスへの交換

防災安全合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟み込んだ構造で、衝撃を受けても破片が飛び散りにくい特徴があります。窓の外観を変えることなく安全性を高められるため、美観を重視する場合にも適しています。また、防犯性能も向上するため、台風対策以外のメリットも期待できます。

 

対策 3. 窓サッシの交換

古い窓サッシは強風に対する耐久性が十分ではない場合があります。最新の耐風圧性能を持つサッシに交換することで、窓全体の強度を向上させることができます。

 

 

シャッター・雨戸の後付けリフォーム

既存の住宅にシャッターや雨戸を後付けする場合、建物の構造や窓の形状に合わせて最適な製品を選択することが重要です。設置工事は専門業者に依頼し、建物への負荷や操作性を十分検討して進める必要があります。

 

後付けシャッターの種類

後付けシャッターには手動式と電動式があり、それぞれに特徴があります。設置場所の条件や使用頻度、予算に応じて選択しましょう。

 

手動シャッター

手動シャッターは構造がシンプルなため、電動シャッターに比べて初期費用やメンテナンス費用を抑えられるのがメリットです。一方、開閉に手間がかかるというデメリットもあります。

電動シャッター

電動シャッターはモーターを内蔵し、電気の力で開閉するシャッターのことです。手動シャッターとは異なり、スイッチやリモコンで簡単に操作できるのが特徴です。また、複数のシャッターを同時に開閉したり、タイマー機能で自動開閉可能な製品もあります。

ただし、停電時に備えて手動操作機能付きのタイプを選ぶか、非常用電源の準備も合わせて検討しておきましょう。

 

後付け雨戸の種類

雨戸にはアルミ製やスチール製など、材質の異なる複数のタイプがあります。アルミ製は軽量で開閉がしやすく、錆びにくいという特徴があります。

スチール製は高強度で耐久性に優れています。収納方式も戸袋式や折戸式など複数あり、建物の外観や使い勝手にかかわるためじっくり検討することが大切です。

 

 

その他の台風対策

窓以外にも、住宅周辺の台風対策を徹底することで、総合的な安全性を向上させることができます。これらの対策は比較的簡単に実施できるものも多く、台風シーズン前の定期的な点検・準備として習慣化することが大切です。

 

飛ばされやすい物の片付け・固定

ベランダや庭にある植木鉢、物干し竿、ガーデンファニチャーなどは台風時に飛来物となる危険性があります。台風接近前には室内や安全な場所への移動を徹底しましょう。移動困難な大型のものは、ロープやチェーンでしっかりと固定します。また、排水溝の清掃も忘れずに行い、雨水の流れを確保することも重要な対策です。

 

エアコン室外機の固定と周辺整理

エアコン室外機は重量があるものの、台風の強風で転倒や移動する可能性があります。専用の固定金具やアンカーボルトでしっかりと固定し、周辺に飛ばされやすい物を置かないよう整理しましょう。室外機カバーも強風で飛ばされやすいため、台風前には取り外すか確実に固定することが必要です。

 

家具の固定と配置の工夫

室内では、窓際にある背の高い家具の転倒対策が重要です。突っ張り棒や固定金具を使用して家具を安定させ、万が一窓ガラスが破損した場合の避難経路を確保しましょう。また、停電に備えて懐中電灯やポータブル電源の準備、非常用品の点検も台風対策の一環として実施することをおすすめします。

 

 

台風対策リフォームはわが家のマイスターに相談を

台風対策リフォームは、家族の安全と財産を守る重要な投資です。窓の対策では、シャッター・雨戸の後付け、防災安全合わせガラスへの交換、窓サッシの補強などが選択肢となります。住宅の状況や予算に応じて最適な方法を選択し、可能であれば複数の対策を組み合わせることで、より高い安全性を確保できます。また、窓以外の周辺対策も含めた総合的なアプローチが効果的です。

台風対策リフォームを検討したい方は、ぜひわが家のマイスターにご相談ください。