すっかり定着した「おうち時間」という言葉。
多くの人が自宅で過ごす時間が増えたことで、リビングのスタイルにも変化が求められるようになりました。
そのひとつが、同じ空間にいながら家族がそれぞれ心地よく過ごせるリビングです。
今回は、おうち時間をより快適にするリビングの新しい活用方法を紹介します。

 

 

目 次

コロナ禍で変わったおうち時間の過ごし方

緊急事態宣言や自粛生活をきっかけに、これまでの生活スタイルは一変しました。
多くの企業でリモートワークが導入され、家で過ごす時間が増えた人もいるでしょう。
そんな中変化したのが、おうち時間の過ごし方です。

 

家族時間の充実

コロナ禍で変わったことのひとつが、家族が集う時間が増えたこと。
充実した家族時間を過ごすため、住まいにも新しい役割が生まれました。

例えば、ダイニングとは別にカフェコーナーを設けて、家族の団欒を楽しめるスペースとして活用。
また、おうち夏祭りやいちご狩りなど、家で家族時間を楽しむためのアイデアも広がっています。
コミュニケーションを盛り上げる場として、家の共有スペースが使われるようになりました。

 

自分時間を求める声も

一方で、一人で過ごす時間を確保したいというニーズも高まっています。
家での時間は同じ空間にいても、それぞれにやることを抱えているもの。
仕事や趣味、リラックスタイムなど、個々の過ごし方に合わせた場所があるといいですよね。
そんな家族とほどよい距離感で過ごせる共有スペースづくりに、注目が集まっています。

 

 

共有スペースのトレンドは「ゆるやかにつながる」

コロナ禍を過ぎた今、求められているのは「家族とゆるやかにつながれる空間」です。
これまでは家族みんなが集うオープンなスペースだったリビングやダイニング。
しかし家の中で同時に過ごす人数が増えたことで、家族の存在を感じながらも自分時間を楽しめる場の需要が増しつつあります。

共有スペースにゆるい境界線を生み出す方法は、自分だけのお気に入りのイスやインテリアを並べるだけでも大丈夫。
次のように用途に合わせてスペースを分ければ、ほどよく閉ざされた空間を創り出せるでしょう。

 

  • 作業デスクを置く
  • カフェテーブルを置く
  • 読書用のソファを用意する
  • ヌックを作る

家族で過ごす共有スペースの中に、自分だけの空間を確保できます。

 

 

「ヌック」が実現する理想的なおうち時間

ヌックは簡単に表現するなら「小さなおこもり空間」。
ゆるく空間を区切った、自分だけのリラックススペースです。

 

ヌックとは?定義と特徴を解説

ヌックは、中世スコットランドの「アングル・ヌック(angle nook)」から派生した言葉です。
外に向けて張り出したスペースに設ける、暖炉と腰掛を指します。

日本でのヌックは、部屋の片隅に作るこぢんまりとしたおこもり空間。
子どもの頃に作った秘密基地のような、安心とわくわくが感じられるでしょう。

 

<ヌックの特徴>

  • 2~3畳の広さ
  • リビングや階段下に設置する
  • ドアで部屋を区切らない
  • 下がり壁や段差でゆるく区切る

明確な定義はありませんが、共有スペースとゆるやかに境界線をつけた小さな空間を意味します。

 

ヌックで叶える「家族時間」と「自分時間」の両立

ヌックでの過ごし方は、使う人によってさまざま。
使い方次第で家族時間と自分時間、どちらの楽しみ方もできます。

 

【家族時間を楽しむ】

家族が集うヌックは、距離感が縮まる団欒スペースになります。
イスとテーブルを置けば、ダイニングを兼ねたブレックファストヌックが完成!
朝ごはんやカフェタイムを楽しめるスペースとして、家族の会話も弾むでしょう。

 

【自分時間を楽しむ】

リビングにヌックがあれば、家族の気配を感じながら自分の時間を満喫できます。
ほどよく囲まれた空間は、自分だけの落ち着ける空間。
読書や趣味の作業を楽しめたり、マットレスを敷いてごろ寝したりと好きな過ごし方ができます。
開かれた空間にはないちょっと特別な雰囲気を、ヌックなら感じられるでしょう。

 

 

リフォームで心地いいおうち時間を過ごそう

コロナ化を経て、おうち時間の充実が求められるようになり、住まいにも新しいスタイルが生まれています。
リビングは家族が集うだけでなく、それぞれが心地よく過ごせるスペースとしての工夫が広がっているのです。
自分の時間を楽しむためのスペースづくりは、テーブルやいすを置くだけでも十分でしょう。
そこにヌックという小さなくつろぎ空間をプラスすれば、より心地よいおうち時間が過ごせるはずです。

理想のおうち時間を実現したい方は、ぜひ「わが家のマイスター」にご相談ください。
経験豊富な専門家が、理想を叶えるご提案をさせていただきます。