毎日使う洗面台だからこそ、機能性とデザイン性を兼ね備えた理想の空間を実現してみませんか。
既製品では満足できない方におすすめな造作洗面台は、住まいの雰囲気や使用者のライフスタイルに合わせて自由に設計することができます。本記事では、造作洗面台の魅力から設置タイプ、素材の特徴、おしゃれに仕上げるポイントまで、理想の洗面台作りに必要な情報を詳しく解説します。
造作洗面台の魅力とは?既製洗面台との違い
造作洗面台の最大の魅力は、空間に合わせた完全オーダーメイドが可能な点です。既製洗面台は規格サイズが決まっているため、気に入った製品が採用できなかったり、洗面室の形状によってはデッドスペースが生まれてしまうことも。しかし、造作洗面台なら壁の形状や梁の位置に合わせて設計でき、空間を無駄なく活用できます。
デザインの自由度が高いことも大きな違いです。既製品は限られたバリエーションから選ぶ必要がありますが、造作なら洗面ボウルの形状、カウンターの素材、収納の配置まで自由に決められます。機能面でも、家族構成や使用頻度に応じてカスタマイズでき、朝の支度の時間に複数人が同時に使用する家庭なら、洗面ボウルを2つ設置することも可能で、混雑解消にもつながります。
ただし、造作洗面台は既製品と比べると工期が長く、コストも高くなる傾向があります。設計段階での打ち合わせが重要で、完成後の変更は困難な点も理解しておきましょう。
造作洗面台の設置タイプを理解しよう

洗面台の設置方法は大きく4つのタイプに分類されます。
置き型洗面器タイプ(ベッセルタイプ)
カウンターの上に洗面ボウルを置くスタイルで、最も自由度が高く交換も比較的簡単です。デザイン性に優れ、洗面ボウル自体がインテリアのアクセントになりますが、カウンターとボウルの接合部分に汚れが溜まりやすいデメリットがあります。
アンダーカウンタータイプ
カウンターの下側に洗面ボウルを埋め込む方式で、カウンター表面がフラットになり非常にすっきりとした見た目になります。掃除しやすくメンテナンス性に優れていますが、設置には精密な加工技術が必要で施工費用が高くなります。
オーバーカウンタータイプ
洗面ボウルの一部をカウンターに埋め込みながら上部は露出させる方式で、置き型とアンダーカウンターの中間的な位置づけです。洗面器の美しいフォルムを活かしつつ安定感のある設置が可能ですが、専用の洗面ボウルが必要で選択肢が限られます。
一体タイプ
カウンターと洗面ボウルが同一素材で成型されたタイプで、継ぎ目がなく最もメンテナンスしやすい形状です。衛生的で清掃が簡単ですが、一体成型のため修理が困難で、破損時は全体の交換が必要になります。
洗面ボウルの素材に注目
陶器
最も一般的な洗面ボウルの素材で、白色の美しい光沢が特徴です。耐久性が高く汚れが付きにくいので、中性洗剤で簡単に清掃できます。価格も比較的リーズナブルです。
ホーロー
金属にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、美しい光沢と優れた耐久性を兼ね備えています。抗菌性に優れ、色のバリエーションも豊富です。
人工大理石
樹脂と鉱物を混合した人工素材で、継ぎ目のない滑らかな仕上がりが可能です。カラーバリエーションが豊富で加工しやすいのが特徴です。
カウンター素材の特徴を知ろう
メラミン化粧板
樹脂系の化粧材で、木目調や石目調など豊富な柄から選択でき、比較的低コストで美しい仕上がりを実現できます。耐水性と耐汚染性に優れています。
タイル素材
個性的な洗面台作りに最適で、色や形状の組み合わせで無限の表現が可能です。耐水性と耐久性に優れていますが、目地部分の掃除に手間がかかり、汚れが蓄積しやすい面も。
人工大理石(カウンター用)
洗面ボウルと同素材で一体成型すれば継ぎ目のない美しい仕上がりになります。加工性が良くカラーバリエーションも豊富です。
天然木素材
温かみのある質感でナチュラルテイストの洗面空間に最適です。オリジナリティの高い洗面台が作れますが、定期的なメンテナンスが必要で、材料費と施工費が比較的高くなります。
おしゃれな造作洗面台を作るためのポイントとは?

洗面ボウルとカウンターが洗面室の印象を左右する
洗面台の顔とも言える洗面ボウルとカウンターの組み合わせは、空間全体の印象を決定します。統一感を重視するか、コントラストで個性を演出するか、目指すスタイルに応じて選択しましょう。モダンスタイルなら白い人工大理石のカウンターに同系色の洗面ボウルを合わせ、ナチュラルスタイルなら木目のカウンターに陶器の洗面ボウルを組み合わせるなど、テーマを明確にすることが成功の鍵です。
水栓の選び方でおしゃれな洗面台を完成させよう!
水栓は機能面だけでなく、デザインのアクセントとしても重要な役割を果たします。シンプルなレバーハンドル式から、センサー付きの自動水栓まで用途に応じて選択でき、高さや向きも使い勝手に大きく影響するため、実際の使用場面をイメージして選ぶことが大切です。
使い勝手を重視。洗面室の収納の工夫ポイント
美しい造作洗面台があっても、日用品で雑然としていては台無しです。歯ブラシやタオル、化粧品などを美しく収納できる工夫を設計段階から盛り込みましょう。カウンター下の引き出しや、ミラー裏の収納スペース、オープンシェルフなど、使用頻度に応じた収納計画が重要です。
洗面台にも必要なコンセントの設置ポイント
ドライヤーや電気シェーバー、電動歯ブラシなど、洗面室で使用する電化製品は意外と多いものです。使いやすい位置に十分な数のコンセントを設置することで、快適性が大幅に向上します。水まわりのコンセントは安全性を最優先に、適切な位置と防水仕様の製品を選択することが重要です。
自分好みの造作洗面台を手に入れるためには
理想の洗面室を実現するためには、経験豊富なリフォーム会社との出合いも重要です。豊富な施工実績と、お客さまの要望を形にする提案力を持つプロフェッショナルを選ぶことが重要です。
「デザインと機能性の両方をこだわりたいけど、何から始めていいか分からない・・・」と一歩踏み出せない方は、今の洗面台で不便なところや新しくなったらどんな使い方をしたいのかなど、経験豊富なリフォームのプロに伴走してもらい、本当に使いやすくて愛着の湧く洗面台を一緒につくり上げましょう。わが家のマイスターでは、お客さまのご要望をもとに3Dパースでご提案できるため、イメージを共有しながら進めることができて安心です。ぜひお気軽にご相談ください。
 
    