家族みんながくつろげて、心休まるリビングをつくりたい。
そんな方におすすめなのが、床を一段下げた「ピットリビング」です。
今回はピットリビングの魅力や注意点について、詳しくご紹介しましょう。
ピットリビングとは?
ピットリビングとは、床に段差を付け、他のスペースよりも一段低い位置に作られたリビングのことです。
「ダウンフロア」や「床下げ」とも呼ばれ、ユニークな空間演出ができる設計方法として近年注目を集めています。
一般的な段差の高さは30cm前後で、生活スタイルや好みに合わせて調整します。
リビング全体を下げるほか、一部を下げたり個性的な形状にしたりとさまざまな設計が可能です。
ピットリビングの魅力とは?
ピットリビングには、以下のような魅力があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
天井が高く開放感のある空間を演出できる
ピットリビングの最大の魅力は、天井までの高さが増すことで得られる開放感です。
床面を下げることで、実際の天井高はそのままでも、視覚的に天井が高く感じられます。とくに窓が少ない住宅や、天井が低めの部屋では、大きなメリットになるでしょう。
空間を緩やかにゾーニングできる
ピットリビングは、物理的な壁を使わず、空間を緩やかに区切ることができます。
例えば、「ダイニング・キッチン=食べる空間」と「リビング=くつろぐ空間」の間に段差を設けることで、それぞれの機能を持つエリアを自然に分けられます。
オープンな雰囲気を保ちながらも、各空間の用途をはっきり区別することで、生活にメリハリが生まれるでしょう。
家族がお互いの存在をほどよく感じながら、それぞれの空間で活動できる、バランスの取れた環境をつくり出せます。
段差をテーブル代わりにパソコン作業も
ピットリビングの段差部分は、ちょっとした作業スペースとしても活用できます。
例えば、ノートパソコンを置いて作業したり、本を読んだりするのに適した高さです。
在宅ワークが増える中、リビングにいながらも、ちょっとした仕事や勉強ができるスペースがあるととても便利です。
また、段差部分にクッションを置いて座ったり、ちょっとした休憩スペースとして使ったりすることもできます。
こたつスタイルも人気
床面が低く“こもり感”のあるピットリビングにこたつを置けば、さらに居心地よい空間に。
こたつの周りに座布団を敷いて和風の演出をしたり、モダンな中に和の要素を取り入れたりすることができます。
冬には家族が集まってくつろぐ住まいの中心的な場所に。
お子さまの遊び場やお昼寝の場所
段差によって区切られた空間は、子どもたちにとって楽しい遊び場となります。
例えば、ピットリビング内にクッションやぬいぐるみを置いて、子どもの遊び場としてアレンジすることも。
段差があることで、おもちゃが散らかっても他の空間に広がりにくいというメリットもあります。
また、床に柔らかい素材を使用すれば、お昼寝スペースとしても活用できます。
ピットリビングにする際の注意点
ピットリビングを設置する際は、以下の点に注意が必要です。
つまずきや転倒のリスクがある
段差があるピットリビングは、小さな子どもや高齢者の転倒リスクに注意が必要です。
段差の高さや位置を慎重に検討し、必要に応じて手すりを設置するなど、安全対策をしましょう。
段差の端にクッション材を使用したり、照明を工夫して段差を目立たせるなどの対策も有効です。
家具のレイアウトに制限がかかる
ピットリビングでは、家具の配置に制限がかかります。
事前に使用する家具のサイズや配置を考慮し、快適な空間利用ができるよう計画することが大切です。
例えば、ソファの高さや形状がピットリビングに合うか、テレビの設置位置は問題ないかなどを事前に確認しましょう。
ピットリビングでとっておきのくつろぎ空間をつくろう
ピットリビングは、個性的な空間演出ができる設計方法です。
安全面や家具の配置などに気をつけて設計すれば、とっておきのくつろぎ空間になります。
ピットリビングは新築時に設計することが多いですが、既存住宅でもリフォームによって実現できる場合があります。
構造上の制約や予算によっては難しいケースもあるので、まずは経験豊富なリフォーム会社へ相談しましょう。
リフォームでピットリビングを実現したい方は、ぜひ「わが家のマイスター」へご相談ください。
あなたの好みやライフスタイルに合わせて、安全で快適なリフォーム方法をご提案します。