夏から秋への季節の変わり目は、これから迎える寒い季節に向けて住環境を整えるタイミングでもあります。
本記事では、より充実したおうち時間を過ごせるように、衣類や掃除から食事、インテリアまで秋の暮らしを豊かにするアイデアを詳しくご紹介します。

 

 

目 次

秋の準備を楽しむためのスタート

秋の訪れとともに住まいの環境を見直すことは、季節の移ろいを感じながら丁寧に暮らしの基盤を整えることでもあります。

秋の準備は決して急ぐ必要はありません。むしろ、涼しくなった気候を活かして、ゆっくりと丁寧に取り組みましょう。一日ですべてを終わらせようとせず、休日ごとに少しずつ進めていくスタイルがおすすめです。

 

 

【衣類編】

夏物をすっきり片付けて、秋冬物を気持ちよく迎え入れませんか?衣類をしまう前には、洗濯やクリーニングを忘れずに。湿気はカビや虫食いの原因になるので、しっかり乾燥させてから収納しましょう。
クローゼットや押し入れは、除湿剤や防虫剤を入れ、通気性を確保してあげることが大切です。衣替えのタイミングで、収納スペースを見直すのもいいですね。増えすぎた衣類を整理したり、デッドスペースに吊り下げ収納をプラスしたり。
空間がすっきりすると、気分も変わりますよ。

 

 

【掃除編】

衣替えが終わったら、次は住空間全体をきれいに整えましょう。夏は湿気が多く、カビやホコリが溜まりやすい季節です。涼しくなる秋は、本格的な掃除をする絶好の機会ですよ。

 

窓まわり

サッシの溝に溜まった砂やホコリは、使い古しの歯ブラシや綿棒で丁寧に除去しましょう。
窓ガラスは新聞紙やマイクロファイバークロスを使用すると、拭き跡が残らず美しい仕上がりになります。窓を開けて、新鮮な空気を取り入れながら掃除をすると気持ちもリフレッシュできます。
網戸の掃除も忘れてはいけません。両面から掃除機をかけた後、中性洗剤を薄めた水で拭き取ると、目詰まりが解消されて風通しが良くなります。

また、日差しや湿気にさらされ続けたカーテンは、見た目以上に汚れが蓄積しています。洗濯可能な素材であれば、洗濯ネットに入れて丸洗いしましょう。乾燥は自然乾燥がベストで、カーテンレールに吊るしたまま乾燥させると、重みでシワが伸びて美しい仕上がりになります。
洗濯できない素材の場合は、掃除機でホコリを吸い取り、消臭スプレーで清潔感を保ちましょう。プロのクリーニングへの依頼も、長期的な維持管理を考えると有効な選択肢です。

 

換気扇・エアコン

長期間使った換気扇やエアコンは、ホコリや油汚れが溜まっています。特にキッチンの換気扇は、放っておくと頑固な汚れに。フィルターやファンを外し、専用洗剤でつけ置き洗いをするのがおすすめです。エアコンのフィルターも同様に掃除することで、暖房を使い始める前に、効率を上げられます。

 

床は日常生活で最も汚れが蓄積しやすい場所です。まずは掃除機やフロアワイパーで表面のゴミを除去し、薄めた中性洗剤で水拭きを行い、仕上げに乾いたクロスで乾拭きをしましょう。フローリングなら木材専用クリーナーがより効果的です。
畳の場合は、目に沿って掃除機をかけた後、固く絞った雑巾で軽く拭き取ります。湿気を嫌う畳は、しっかりと乾燥させることが重要です。

 

照明

秋の夜長を快適に過ごすために、照明器具の掃除は欠かせません。照明カバーやランプシェードのホコリは明るさを大幅に減少させてしまいます。電源を切って器具が冷めてから、取り外し可能な部分は水洗いし、電球のホコリは乾いた布で優しく拭き取りましょう。
この機会に電球の交換を検討してみるのもいいのではないでしょうか?調光・調色できる照明は、その日の気分やシチュエーションに合わせてより快適な室内環境を作ることができます。

 

 

【食事編】

衣替えや大掃除で住まいが整ったら、次は食事の準備です。涼しくなる秋は、キッチンまわりを整え、食欲の秋に備える絶好のチャンスです。

 

冷蔵庫・冷凍庫

夏場は飲み物やアイスなどでパンパンだった冷蔵庫を、この機会に整理しましょう。中の食材をすべて出して、棚やケースをきれいに拭き掃除。賞味期限切れのものを処分し、スペースを空けておくと、秋冬の食材をストックしやすくなります。

 

食器棚

冷たい飲み物に使ったグラスや、そうめん鉢など、夏に活躍した食器類を食器棚の奥にしまいましょう。代わりに、温かい飲み物を入れるマグカップや、シチュー、鍋物などに使う深めの器などを手前に並べると、季節の料理をスムーズに楽しめます。

 

調味料

調味料の賞味期限もチェックしましょう。特に液体調味料は、夏場の温度変化で傷みやすいので要注意。整理整頓することで、料理の効率も上がり、毎日の食事がもっと楽しくなりますよ。

 

テーブルコーディネート

秋の食事をより楽しむために、暖色系のテーブルクロスや秋らしい色合いの食器を使うのはいかがでしょうか?小さな秋の花や紅葉した葉っぱ、キャンドルやランタンを配置すれば、食卓に温かみと幻想的な雰囲気が生まれます。陶器や木製の器は秋の料理との相性が良く、食材の色合いを美しく引き立てます。

 

 

【インテリア編】

 

お部屋の雰囲気も秋らしく整えましょう。インテリアを変えるだけで、季節の変わり目を心地よく過ごせます。

 

ファブリック

まずは、手軽に取り入れやすいファブリックから。夏のコットンやリネン素材のラグやクッションカバーを、起毛素材やニット、フェイクファーなどの温かみのあるものに変えてみましょう。カーテンを厚手の生地に変えるだけでも、ぐっと落ち着いた雰囲気に。

 

照明

照明は、空間の雰囲気を大きく左右します。涼しい夏には明るく白い光が心地よかったかもしれませんが、秋には暖色系のやわらかい光に切り替えてみてはいかがでしょうか。フロアライトやテーブルランプをプラスすると、お部屋に奥行きが生まれ、リラックスできる空間になります。

 

小物・香り

読書の時間が増える秋には、ブランケットやキャンドルなどの小物をプラス。キャンドルを灯したり、アロマディフューザーでウッディ系やスパイシーな香りを焚いたりするのもおすすめです。視覚と嗅覚から季節を感じることで、おうち時間がより豊かになりますよ。

 

 

建物のメンテナンスで冬への備え

秋は落ち葉の季節でもあります。雨樋や排水溝に葉っぱやゴミが溜まると水の流れが悪くなるため、定期的な清掃を心がけましょう。高所作業は安全を最優先に考え、専門業者への依頼も検討してみてください。
また、寒い季節を迎える前に、外壁や屋根、窓のひび割れや雨漏りもチェックしましょう。窓まわりのコーキングの劣化は雨水の侵入や断熱性の低下を招く可能性があります。
小さなひび割れなど気になることがありましたら、お気軽にわが家のマイスターへご相談ください。