理想のわが家を実現するには、屋内だけでなく外観や庭にこだわることも重要となります。
その際におすすめなのが「パーゴラ」です。
自然に囲まれた暖かい雰囲気や、非日常的なリゾート気分を味わうことができるようになります。

パーゴラには様々なデザインがありますので、今回のコラムでわかりやすく紹介していきます。

 

 

目 次

パーゴラとは

パーゴラはもともとイタリア語でぶどう棚を指します。
格子状になった屋根や柱にぶどうのツルを絡め、吊るす用途で使用されていました。

現在ではぶどうに限らず様々な植物を吊るしたり、庭の日除けとして活用されますが、そのデザイン性の高さも相まって、庭を充実させたい場合に設置されることが多くなっています。
照明を設置すれば、家族でBBQしたり、夜の庭でリラックスタイムも満喫できるようになります。

 

 

パーゴラの魅力とは

近年人気が高まっているパーゴラ。
一般家庭でも徐々に見かける機会が多くなってきていますが、主な魅力としては以下の3点が挙げられます。

  • 住宅全体がおしゃれになる
  • 屋外でリラックスできる
  • プライバシーを確保できる

 

住宅全体がおしゃれになる

パーゴラのサイズは様々ですが、比較的小さいものであっても、庭にあるだけで強い存在感を放ち、住居全体がおしゃれになります。
デザインの自由度も高く、植物のほか、照明やシェードをかけるなど、好みに応じて幅広く装飾することができます。
もともとは木製が一般的でしたが、近年では様々な素材が登場し、デザインもより多様化してきています。

 

屋外でリラックスできる

グランピング施設や屋外テラスでもよく見かけるパーゴラのメリットは、ただおしゃれなだけではありません。
一緒に椅子やテーブルを設置すれば、自宅にいながら屋外でリラックスできる時間を過ごすことができます。
友人を呼んでランチやお茶を楽しんだり、家族でアウトドア気分を味わうこともおすすめです。

 

プライバシーを確保できる

パーゴラには住居のプライバシーを確保する効果もあります。
一般的に、外からの視線を遮る方法としては、フェンスや外壁を設置することが挙げられますが、プライバシーは確保できるものの、開放感が損なわれてしまう恐れがあります。
一方で基本的に格子状のデザインが多いパーゴラは、開放感はそのままに、程よくプライバシーを確保することができます。

 

 

独立タイプと壁付きタイプの2種類

パーゴラの設置方法としては、独立タイプと壁付きタイプの2種類があるということを覚えておきましょう。
機能面では特に大きな違いはありませんが、壁付きタイプは家の壁に穴を空けて設置する必要があります。

プロにリフォームしてもらう場合でも、自分でDIYする場合でも、その分手間がかかり、コストも高くなる傾向があります。
ただ、壁に固定することで安定性が増し、転倒などのリスクが軽減されます。

 

 

主なパーゴラの素材

次にパーゴラに使われる素材の種類を紹介していきます。
デザインの多様化に伴い、現在は以下のような素材のパーゴラがあります。

  • 木製
  • 樹脂製
  • アルミ製
  • スチール製

一つひとつ特徴を解説いたします。

 

木製

最も主流でどんな雰囲気の住宅にも調和するのが木製のパーゴラです。
特にナチュラルなデザインを好む方からの人気が高く、木の種類によっては高級感もあり、特に天然木は本来の木の質感を味わうことができます。

ただ、他の素材と比較して耐久性が低いという欠点もあります。
定期的なメンテナンスが必要になるほか、シロアリの被害にも注意しなければいけません。

 

樹脂製

海外にいるようなリゾート気分を楽しめるのが樹脂製のパーゴラです。
プラスチックなので、カラーリングの自由度が高く、特に人気なのが白色のデザインです。
パーゴラ単体でも目を引くため、植物などを吊るさなくても十分おしゃれで、耐久性も高いという特徴があります。

 

アルミ製

耐久性の高さで選ぶ場合には、アルミ製もおすすめです。
しっかりとした質感で劣化もしにくいため、メンテナンスの手間もかかりません。

樹脂製のパーゴラと同じく、シンプルなデザインが人気となっています。
例えば、木目調のラミネートを使用することで、耐久性の高さと木目の暖かさを両立することができます。

 

スチール製

スチール製のパーゴラは硬度が高いため、他の素材より細いラインで繊細なデザインが可能です。
イングリッシュガーデン風の華やかなパーゴラも可能で、庭全体が一気に賑やかになります。

既製品も多く流通しており、サイズによっては比較的低価格で設置することができます。
ただ、メンテナンスを怠ると錆が発生してしまうというデメリットもあるため、日頃から注意しておく必要があります。

 

 

リフォームでパーゴラを設置する場合の費用

パーゴラの価格は質やサイズによって大きく異なります。

1〜2人で楽しむことができる小さなサイズであれば、5万円程度~販売されています。

反対に、大人数で楽しめる大きなサイズのものや、作りがしっかりしているものは10万円以上かかることも珍しくありません。
パーゴラは屋外に設置するものなので、ある程度耐久性が高いものを選ぶことが望ましいでしょう。

また、既に完成されている商品のほか、オーダーメイドのパーゴラを注文することも可能です。
費用は、20万円程度〜ですが、その分庭のサイズや好みに合わせて、最適なデザインのパーゴラを設置することができます。

 

 

パーゴラはDIY可能?

シンプルなデザインのものであれば、DIYでパーゴラを制作することも不可能ではありません。
サイズが大きいため、相応の時間と手間は必要になりますが、やはりプロに依頼することに比べれば、コストは安くなります。

オンラインショップでは建材が全て揃ったパーゴラのDIYキットも販売されていますが、重要なのは土台部分です。
十分な深さの穴を掘り、脚部分をしっかりと固定しないと、強風が吹いた時に転倒してしまう恐れもあります。

 

 

パーゴラの注意点

最後にパーゴラの注意点を紹介いたします。
設置費用も決して安くないため、以下の点を十分理解した上で、リフォームやDIYを検討しましょう。

  • 完全に日光を遮れるわけではない
  • 定期的なメンテナンスが必要

 

完全に日光を遮れるわけではない

パーゴラにはシェードをかけたり、植物を吊るしたりできますが、完全に日光を遮れるわけではありません。
夏以外の季節でも、長時間パーゴラの下にいると日焼けしてしまいます。

仮にどうしても日焼けを避けたいようであれば、パーゴラではなく、屋根付きのテラスやウッドデッキの設置を検討しましょう。
平均的な費用はパーゴラより高額ですが、しっかりと日光から守ってくれます。

 

定期的なメンテナンスが必要

パーゴラは素材によって耐久性が異なります。
木製なら劣化やシロアリの被害、スチール製なら錆に注意する必要がありますが、その他の素材でも色褪せや塗装剥げは十分考えられます。

それを防ぐには、定期的なメンテナンスを欠かさないことが重要です。
汚れが目立ってきたと感じたらブラシで擦り、場合に応じて再塗装する必要があるでしょう。

 

 

パーゴラで充実した生活を実現

自宅にパーゴラを設置することで、住居全体がおしゃれになることはもちろん、今よりもっと充実した生活を送れるようになるでしょう。

新型コロナウイルスの影響が続く中、自宅の庭でなら周囲に気を遣うことなく、アウトドア気分を楽しむことができます。

家族とのコミュニケーション機会を増やすためにも、ぜひパーゴラの設置を検討してみてください。