お家には部屋ごとに建具やスイッチ、コンセントが設置されていますが、どんな種類のものがついているか意識したことはありますか?
毎日触れるものですが、「そういえばどんなデザインだったか思い出せない」という方も多いのではないでしょうか。

建具・スイッチ・コンセントは、空間の印象を左右する大切な内装の一つです。
細部にまでこだわれば、空間の印象をワンランクアップさせることもできます。
今回は、建具・スイッチ・コンセントの種類や選び方を解説します。

 

 

目 次

建具はどう選ぶ?種類と選び方のポイント

建具とは、開口部に設けられる「室内ドア」や「室内窓」のこと。
室内ドアは部屋の出入りのために、室内窓は部屋に光・風・視線を通すために設置します。
デザインにこだわって、部屋のアクセントにすることもできるでしょう。
それぞれのスペースに合わせた開閉方法、内装に合わせたデザインを選ぶことが大切です。

 

建具の選び方1:室内ドアは使う場所に合わせた開き方を選ぶ

室内ドアの開き方は「開き戸・引き戸・折れ戸」の3種類に分けられます。
前後にスペースがあれば開き戸を採用できますが、家具を置いていたりスペースを有効活用したいなら引き戸の方が向いています。
部屋と部屋との間仕切りに使いたい場合は、開けっぱなしにできる引き戸・折れ戸がおすすめです。

開き戸

蝶番を起点に、扉を前または後に開閉するタイプのドア。
安価で取り付けが簡単、気密性や断熱性に優れているなど、たくさんのメリットがあります。
扉を押したり引いたりして開けるため、前または後ろにスペースが必要です。

引き戸

扉を左右にスライドさせて開閉するタイプのドア。
開閉にスペースを必要としないので、スペースを有効的に活用できます。
また、開けっ放しにできるので、部屋の間仕切りに使用するのもおすすめ。
光を通す採光ドアなら、閉め切っていても明るい空間になります。

折れ戸

扉を折りたたんで開閉するタイプのドア。
メリットは、開き戸の約1/3以下のスペースで開閉でき、間口を大きく開けられること。
間仕切り戸を折れ戸にすれば、締め切って2つの部屋として使ったり、開け放って広々使うこともできます。

 

建具の選び方2:建具のデザインでインテリアが変わる

建具は、存在感があり部屋の雰囲気を大きく左右します。
木・樹脂シート・ステンレス・ガラスなどさまざまな素材があるので、インテリアに合うものはどれかを考えてみましょう。

  • 木    :ナチュラルな雰囲気にしたい
  • ステンレス:インダストリアルな雰囲気にしたい
  • ガラス  :採光を確保したい

色味は壁や床の色に合わせるのが無難ですが、差し色になるようなカラーを選んで、パッと目を引くフォーカルポイントをつくるのもおすすめです。

 

 

スイッチはどう選ぶ?種類と選び方のポイント

スイッチの種類や場所は、なんとなくリフォーム会社に任せがちに・・・
しかし「なんだか無機質でインテリアと合わない」「場所が使いにくい」などのプチストレスにつながることもあります。
少しこだわって選ぶことで使い勝手が良くなり、デザイン性もアップできますよ。

 

スイッチの選び方1:用途に合わせた種類を選ぶ

スイッチにもたくさんの種類があります。場所や用途に合わせて選びましょう。

片切りスイッチ
シンプルな構造の、最もオーソドックスなスイッチ。
オンとオフの切り替えに手応えがあり、小さな子供でも操作しやすいのが特徴です。
つまみを上下に動かす「アメリカンスイッチ」「トグルスイッチ」も人気があります。

パイロットスイッチ

オンの時に、赤色のLEDランプが点灯するスイッチ。
トイレなど外から中の状況が分かりにくい場所につければ、ドアを開けなくても電気がついているか判断できて便利です。

ホタルスイッチ

オフの時に、緑色のLEDランプが点灯するスイッチ。
帰宅時の玄関や日の入らない廊下に設置すれば、暗闇の中手探りでスイッチを探さなくてもよくなります。

換気扇スイッチ

ホタルスイッチとパイロットスイッチを融合させたスイッチ。
オンの時には赤、オフの時には緑色のLEDランプが点灯します。
トイレや洗面室の換気扇、玄関ポーチなどの外部照明によく使われるスイッチです。

調光スイッチ

オン・オフに加えて、明るさの加減を調節できるスイッチ。
リビングダイニングに採用すれば、食事や勉強の時は明るめ、ゆっくりと映画を楽しむ時は暗めにするなど、シチュエーションに合わせて明かりを調節できます。

センサー付きスイッチ

人の有無を感知して、照明のオン・オフを自動で行うスイッチ。
スイッチを触らなくても自動で照明がつくので、暗いところだけでなく、手に荷物をいっぱい持っている時も便利です。
人がいなくなれば自動で消灯するので、消し忘れる心配がなく、節電効果も期待できます。

 

スイッチの選び方2:こだわりのデザインで空間をワンランクアップ

スイッチは小さくあまり目立つものではありませんが、こだわって選ぶことで空間をワンランクアップさせることができます。
部屋をおしゃれにしたい方には、片切りスイッチの中でもレバーを上下に動かしてオン・オフを操作する「アメリカンスイッチ」がおすすめ。
無機質な「トグルスイッチ」は、最近人気のモダンインテリアにも相性抜群です。

 

スイッチの配置のポイント

・高さ
スイッチは床から120cmの高さが一般的ですが、少し低めに設定すると高齢の方や体の不自由な方、小さな子供でも使いやすくなります。

・場所
スイッチは、人が通る動線上にあると使い勝手が良くなります。
基本的には、部屋に入った時に押しやすいドアの横に設けるといいでしょう。

・数
部屋に2つ以上の出入り口がある場合は、出入り口ごとにスイッチを設けると、わざわざ遠いところまでスイッチを消しにいかなくてもよくなります。
寝室はベッドの近くにもスイッチがあると、ベッドに入ったまま照明のオン・オフができて便利です。

 

 

コンセントはどう選ぶ?種類と選び方のポイント

今の住まいで「コンセントが足りない」「ここにコンセントがあったらいいのに」と思ったことはありませんか。
コンセントも日々の生活のしやすさに関わってくるので、次のようなポイントをおさえて選んでみましょう。

 

コンセントの選び方1:用途に合わせた種類を選ぶ

通常のコンセント以外にも、次のような種類があります。
使う場所に合った機能をもつタイプを選びましょう。

埋込USBコンセント

USB充電端子を埋め込んだコンセント。
ACアダプターを使わずに、直接USBケーブルをさしてUSB対応機器を充電できます。
スマートフォンやタブレット・パソコンをよく使う場所や寝室の枕元におすすめです。

ガスコンセント

ガス管に接続できるコンセントプレート。
電気コンセントのようにソケットを差し込むだけで、ガス機器を使うことができます。
「壁押込型・床埋込型・露出タイプ」などの種類があり、コンセントがついたタイプもあります。

 

コンセントの選び方2:白以外の色を選ぶのもおすすめ

コンセントといえば「白」のイメージが強いもの。
グレーやブラックをチョイスするだけでもデザイン性がアップするでしょう。

 

コンセントの配置のポイント

・高さ
コンセントは床から25cm程度の位置に設置するのが一般的ですが、コード式の掃除機を使う場合や高齢の方が使う場合は、少し高めに設置した方が使いやすくなるでしょう。

・場所

家電や電子機器を使う位置を考えて設けるのがポイント。
家具に隠れたり、扉の開閉に干渉してしまうと使い勝手が悪くなるので注意しましょう。

コンセントの数は、その部屋で使う電化製品をリストアップして考えてみましょう。
今後電子機器が増えることもあるので、多めに用意しておくと安心です。

 

 

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