近ごろ、洗濯スペースに対する考え方が変わってきたと感じませんか?
かつては「外干し」が当たり前でしたが、今では「部屋干し」も一般的になり、洗濯から収納までを一つの空間で完結させる「ランドリールーム」が注目を集めています。
今回は最新の洗濯事情と、それに伴う住まいの新しいトレンドについてご紹介します。
新しい洗濯習慣のキーワードは「家事時短」
共働き世帯が増えて生活スタイルが多様化する中、従来の洗濯という家事の仕方や考え方に疑問を持つ方が増えています。
まずは、最近注目されている、新しい洗濯習慣について見ていきましょう。
外干しから部屋干しへのシフト
これまで、洗濯といえば外干しが一般的でしたが、最近は部屋干しを選ぶ方が増えています。
共働き世帯が増えることで、外に干す時間の確保が難しくなっているのです。
また、梅雨や冬の不安定な天候も、外干しのハードルを上げています。
花粉やPM2.5が気になるので、外干しを避けているという方も。
2023年は節電の影響で一時的に外干し派が増えましたが、やはりいつでも部屋干しができる環境を整えておきたいという方が少なくありません。
「畳む」から「かける」収納へ
家事時短を意識する方が増え、洗濯物の収納方法にも変化が。
従来の「畳む」作業を省略し、ハンガーで干して、乾いた状態のままで「かける」収納を採用する人が増えているのです。
特にワイシャツやパンツなどは、ハンガーにかけたままクローゼットに収納する方法が人気。
家事時間の短縮はもちろん、洋服がシワになりにくい点も魅力です。
パッと見てどんな洋服があるのかが把握しやすいので、朝の服選びもスムーズになります。
新しい洗濯習慣から考えるランドリールームづくり
新しい洗濯習慣に対応するため、人気が高まっているのが「ランドリールーム」です。
洗濯機・乾燥機・アイロンなどの設備を一箇所に集めた部屋をつくることで、洗濯作業の負担をぐっと軽減してくれます。
最適な場所と広さで家事時短に
ランドリールームを寝室やクローゼットの近くに配置すると、洗濯物を収納するのが楽になります。
また浴室やキッチンの近くなら、水まわりの配管工事にかかるコストも削減できるでしょう。
ランドリールームの広さは、洗濯機や乾燥機を設置しても、十分な収納を確保できる広さで計画します。
洗面脱衣室を広めにとって、ランドリールームと兼用するのもおすすめです。
物干しバーを設置する
ランドリールームに物干しバーを設置すると、洗濯機から出した衣類をその場で干せて時短に。
リビングや和室に洗濯物を干さずに済み、インテリアを邪魔しないのも嬉しいですね。
乾燥機がある場合でも、デリケートな衣類など乾燥機を使用できないものを干す場所を確保しておきましょう。
また除湿機やサーキュレーターなどを活用すると生乾き臭に悩まされず、短時間で気持ちよく洗濯物を乾かせます。
カウンターでアイロン掛けや畳む作業を
ランドリールームに広めのカウンターをつくると、洗濯物を畳む作業もその場で完結。
また、洗う前の洗濯物を仕分けしたり、アイロンをかけたりと大活躍します。
カウンター下を収納として活用すれば、スペースの無駄もありません。
アイロンがけをするなら、カウンターの近くにコンセントを設置するといいでしょう。
かける収納・なげ込み収納を活用する
ハンガーで干したTシャツやトレーナーは、ハンガーのままクローゼットへ。
靴下やパンツなどの小物類は、ポイポイ投げ込む収納をつくるとたたむ手間が省けます。
フェイスタオルやパジャマ類は洗面脱衣室内に収納があると、入浴後に便利です。
ベランダの新たな可能性を探る
洗濯物干場としての役割を終えたベランダには、新しい生活シーンが生まれています。
- ・アウトドアリビング:くつろぎや読書のスペース
- ・ガーデニング:植物を育てる趣味の空間
- ・ホームオフィス:在宅ワークのスペース
夏はプールをしたり、おうちキャンプをする方も。
新しい使い方に合わせて、ウッドデッキを敷いたり目隠しをしたりと、ベランダを素敵な空間に変えてみるのもおすすめです。
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洗濯スペースの変化で豊かな暮らしを実現しよう
洗濯習慣の変化は、住まいにも新しい風を吹き込んでいます。
ランドリールームの設置やベランダの新たな活用法など、家事の効率化と快適な暮らしを両立させる工夫が広がっているのです。
単に洗濯の手間を減らすだけでなく、家族との時間を増やしたり、新しい趣味のスペースを生み出したりと、日々の生活をより豊かにしてくれるでしょう。
自分の暮らしに合った理想の洗濯スペースを実現したい方は、ぜひリフォームの専門家「わが家のマイスター」にご相談ください。
豊富なリフォームの経験から、家族構成やライフスタイルに合わせたプランをご提案いたします。