最高気温を更新したり、電気代も上がっている日本の夏。
節電のためには、多少の暑さは我慢しなければと思っている方も多いかもしれません。

今年の夏からは、我慢をせずに涼しく過ごす工夫をしてみませんか。
今回はエアコンの賢い使い方やひんやりグッズなど、簡単にできる省エネ・節電の方法を紹介します。

 

目 次

夏に節電するためのエアコンの賢い使い方

夏に欠かせないエアコンですが、気になるのは電気代。
すぐに取り入れられる、おすすめの節電方法を紹介します。

 

設定温度を1℃上げる

夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%の消費電力の削減(※)につながるそう。
よく「設定温度を28℃に」と呼びかけられますが、28℃は設定温度ではなく正しくは室温の目安です。
設定温度を1℃上げることを意識して、体感温度を下げる工夫をすれば、節電しながら快適に過ごせます。※参考:環境省|家庭でできる節電アクション

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターは、室内の空気を循環させる家電です。
エアコンで冷やした空気を、サーキュレーターで部屋中に行き渡らせると、エアコン効率を高めることができます。
扇風機でも空気の循環はできますが、サーキュレーターの方が部屋のすみずみまで風を届けられます。

 

フィルターをこまめに掃除する

エアコンはフィルターを通して室内の空気を吸い込み、冷やした空気を吐き出して室温を調整しています。
ほこりや汚れでフィルターが目詰まりしていると、効率よく部屋を涼しくできません。
おすすめのお手入れ頻度は、2週間に1回程度。
フィルターを掃除機や水洗いでお手入れするだけで、無駄な電力消費が抑えられます。

 

 

夏に快適に過ごしながら節電できる暑さ対策

体温を下げたり室内に侵入する熱を防いだりするのも、おすすめの暑さ対策です。
効果の得られやすい、4つの方法を紹介します。

 

ひんやりグッズを使う

最近は首元を冷やすアイテムや、触れるだけでひんやりする冷感グッズがたくさん販売されています。
エアコンと併用しながら、おうちのなかでもうまく活用してみましょう。

  • ネッククーラー、冷却ジェルシート
  • 卓上扇風機、ハンディファン
  • ひんやり素材の部屋着
  • ベッド用冷感敷きパッド など

 

窓ガラスに遮熱シートを貼る

夏の住まいに入ってくる熱の約70%は窓などの開口部から。
窓ガラスに遮熱シートを貼ると、エアコンの効きが良くなることもあります。
ネット通販やホームセンターなどで購入できますが、凹凸ガラスや網入りガラスなどには貼りづらい場合もあるので気をつけて選びましょう。

 

窓にハニカムスクリーンを設置する

窓からの暑い日差しをカットするには、窓にハニカムスクリーンを設置する方法も。
横から見たときに「ハチの巣」のような六角形状をしたスクリーンで、空気層が日射熱を遮ってくれます。
夏は冷房効果を高め、冬は暖房効果を高めます。

 

ベランダに打ち水をする

すぐにできる暑さ対策のひとつが、ベランダに水をまく「打ち水」です。
水が蒸発するときの気化熱でベランダの温度を下げ、家の中に伝わってくる暑さを軽減します。
昼間に水をまくと蒸し暑く感じてしまうこともあるので、朝や夕方などの時間帯がおすすめです。

 

 

夏の暑さ対策におすすめのリフォーム

快適に夏を過ごすには、リフォームで家そのものの暑さ対策をするのも効果的です。
おすすめのリフォームポイントを紹介します。

 

窓の断熱性能を上げる

暑さ対策でおすすめなのが、窓の断熱性能を上げるリフォームです。

  • 内窓をつけて二重窓にする
  • 単板ガラスをLow-E複層ガラスに交換する
  • アルミサッシを樹脂サッシに交換する

1窓あたり半日程度で終わる工事なのもうれしいポイント。
夏の暑さだけでなく冬の寒さも軽減して、年間を通して冷暖房の効果を高められるので、高い省エネ効果が期待できます。

 

窓の外にシェードやブラインドを設置する

夏の窓からの日差しを遮りたいときは、外付けのシェードやブラインドなどがおすすめです。
室内側のブラインドやカーテンで遮るよりも、熱が侵入しにくくなります。

  • シェード:使わないときはすっきりと収納できる
  • ブラインド:ルーバーの向きで光や風を調整できる
  • オーニング:ウッドデッキの日除けにもなる

 

熱交換式換気装置を後付けする

窓を開けて換気すると、外から新鮮な空気とともに暑さも入ってきます。
そこでおすすめなのが、外気を室温に近づけてから取り入れる熱交換式換気装置です。
リフォームで後付けできる商品もあるので、しっかり換気したいけれど冷暖房効率が下がるのが気になるという方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

遮熱塗料を使った屋根塗装をする

屋根のリフォームをご検討される方は、暑さ対策を意識した塗料を選ぶのもよいでしょう。
遮熱塗料を屋根に塗装すると、屋根の温度上昇が抑えられ、2階や屋根裏の暑さ対策になります。

 

 

エアコンと暑さ対策を組み合わせて快適に過ごそう

エアコンの使い方に気をつけたり、ひんやりグッズを使ったり。
もちろん日々の暑さ対策でも節電はできますが、やはり効果は限定的。
断熱リフォームも組み合わせることで、ぐんと省エネや節電の効果が高まります。

「わが家のマイスター」では、サーモグラフィカメラで窓の温度を計測して断熱対策のアドバイスを無料でおこなっています。
今年の夏は節電しながら涼しく過ごしたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。