ゆっくりとリラックスできる浴室は、住居の中でも特別な空間の1つではないでしょうか。
湯船に浸かり、仕事や家事で疲れた体を癒す時間を毎日の楽しみにしているという方は多いのではないでしょうか。

そんな浴室ですが、システムバスなら比較的手軽にリフォームすることができます。
現在浴室のリフォームを検討している方のために、今回のコラムでシステムバスのメリットやリフォーム費用について詳しく解説していきます。

 

 

目 次

システムバスの定義

  • 浴槽
  • 天井

システムバスは以上のような各パーツが既に設計、製造されている浴室のことで、導入する際はこれらを現場で組み立てることになります。
部屋の中に浴室という箱を組み立てるイメージに近いでしょう。

一方、別々で製造されたパーツを使用して作り上げる浴室は在来浴室と呼ばれます。
現在の日本ではシステムバスと在来浴室のどちらかになりますが、マンションやアパートではシステムバスが使用されるのが一般的です。

 

 

システムバスとユニットバスの違いは?

システムバスと同じように使用されるワードとして「ユニットバス」があります。
ひと昔前までは「ユニットバス」という言葉しかなく、浴槽とトイレが一緒になっている浴室を指していましたが、各パーツが既にデザインされているという点で基本的には同じ意味となります。
浴室に加えて洗面台も含まれているのが「2点ユニットバス」、さらにトイレが含まれるタイプが「3点ユニットバス」と呼ばれています。

 

 

システムバスにはメリットがたくさん!

既にデザインが完成されているのがシステムバスの最大の特徴ですが、それによって多くのメリットがあります。
基本的には以下の5つが挙げられるので、一つひとつ確認してみてください。

  • リフォームの工期が短い
  • デザイン性が高い
  • 機能性が高い
  • 掃除・お手入れが簡単
  • ショールームで現物を確認できる

 

リフォームの工期が短い

その場でゼロから作り上げる在来浴室とは違い、システムバスを設置する場合は既に製造されているパーツを現場に搬入し、組み立てるのみです。
そのため、リフォームの工期が短く、スピーディーに完成させることができます。

具体的な工期はもともとの浴室の構造によって変動します。
もともとシステムバスだった場合は1週間以内に完了することが多いですが、在来浴室からシステムバスにリフォームする場合は平均的に10日前後必要です。

 

デザイン性が高い

既にデザインが決まっているシステムバスですが、白を基調としたシンプルなものから、木目調のタイルを使ったモダンなものといったように、様々な種類があります。
おしゃれでデザイン性が高いものも多いため、既製品ながらたくさんの選択肢の中から自分の好みのものを選ぶことができるでしょう。

もちろん在来浴室でもおしゃれな浴室を作ることは可能ですが、ゼロからデザインするとなると料金も高くなります。
おしゃれな浴室をリーズナブルに再現できる点がシステムバスのメリットだと言えるでしょう。

 

機能性が高い

システムバスは天井・壁・床といった各パーツのつなぎ目がきれいに一体化しているため、防水性に優れ、水漏れなどのトラブルを起こすリスクが低いというメリットがあります。
断熱性や保温性に優れているという特徴もあるため、浴室全体が暖かく、肌寒い冬場にヒートショックを起こす危険性も低くなっています。

また、システムバスは色々なメーカーから販売されていますが、ラインナップが豊富で、多くのオプション機能が用意されています。
費用は高くなりますが、ハイグレードなシステムバスを選べば、憧れの最新機能を搭載させることも可能です。

 

掃除・お手入れが簡単

FRP(繊維強化プラスチック)やホーローなど、浴室に使われる素材は様々ですが、システムバスに使われる素材は防汚性に優れているものが多いです。
水垢やカビなどが付きにくいため、普段の掃除やお手入れも楽になるでしょう。

中には自動洗浄機能を搭載しているタイプもあります。
事前に入れておいた洗剤と水を使って、浴槽や床面をきれいに洗い流してくれるので、手間をかけずに毎日きれいなお風呂に入ることができます。

 

ショールームで現物を確認できる

在来浴室の浴室は自由にデザインできる一方、実際に完成するまでどんなデザインなのか確認することはできません。
しかし、システムバスならショールームで実際に現物を確認してからリフォームを行うことができます。

見た目だけでなく、素材ごとの質感や実物のサイズを実際に触れながら確かめられるため、完成後にギャップを感じる心配がありません。

 

 

システムバスの選び方

システムバスの具体的な選び方を解説していきます。

  • サイズ
  • デザイン性
  • 機能性

基本的には以上の3点に着目して選ぶことになりますが、シンプルながら覚えておきたいポイントもあるので、チェックしてみてください。

 

サイズ

最初に押さえておかなければいけないポイントは、どれほどのサイズのシステムバスにするかということです。
システムバスはメーカーによって規格が決まっており、もともとの浴室の間取りから適切なサイズのシステムバスを選ぶことになります。

今より広い浴室にするには、浴室の間取りそのものを拡張する必要がありますが、最新のシステムバスはデッドスペースが徐々になくなってきています。
同じ寸法でもより開放感を感じられるデザインであるため、まずはショールームで実際に体験してみましょう。

 

デザイン性

好みに合うデザインを選ぶことも重要です。
ゆっくりと湯船に浸かってリラックスする時間を大切にしている方は多いですが、気に入った見た目であれば、より特別感のある時間を過ごすことができるでしょう。

特に見た目に大きな影響を与えるのは壁材ですが、浴槽の形にもこだわってみましょう。
形状が異なることによって、使い勝手はもちろん、見た目の印象も変化します。

 

機能性

システムバスはグレードによって搭載している機能が異なり、追加オプションを選ぶことも可能です。
例えば、最新のシステムバスなら以下のような機能を追加できます。

  • ジェットバス
  • 肩湯
  • 打たせ湯
  • 自動洗浄

他にも様々な機能が用意されているので、ショールームに立ち寄って確認してみましょう。
毎日の入浴をさらに快適にしてくれるため、気に入った機能があればぜひ検討してみてください。

 

 

システムバスのリフォーム費用はいくらかかる?

システムバスのリフォーム費用はシステムバスそのものの商品価格が大部分を占めるため、それぞれのグレードによって総額は全く異なります。
最もリーズナブルな価格帯だと、工事や組み立て費用を含めて60万円程度~。

しかし、グレードが高いものやサイズが大きいものを選んだり、複数のオプションを取り付けたりすると、200万円以上かかることも珍しくありません。

 

 

システムバスにリフォームする際の注意点

システムバスにはたくさんのメリットがありますが、反対にいくつかの注意点もあります。実際にリフォームする際は、以下の点に気を付けましょう。

  • デザインの自由度が低い
  • 現在のお風呂の種類によっては高くなる

 

デザインの自由度が低い

システムバスにはおしゃれな商品もたくさんありますが、既にデザインが完成してしまっています。
個別の要望にも対応できない可能性もあるため、細部までこだわりたいという方は最初にリフォーム業者に相談することをおすすめします。

それによって、具体的にどのような要望であれば対応できるのかということはもちろん、おおよその見積りを取得することもできます。
また、実際に相談する前に過去のリフォーム事例を見て、どのようなオーダーができるか知っておくことも大切です。

 

現在のお風呂の種類によっては費用が高くなる

システムバスにリフォームする場合、現在のお風呂が既にシステムバスか、在来浴室かによって、工事の内容が異なります。
前述した通り、在来浴室からシステムバスにすると工期が長くなってしまいますが、それだけでなく、リフォーム費用も高くなってしまう傾向にあります。

まずは自宅の浴室がどちらのタイプか確認し、それを踏まえた上でリフォーム業者に相談してみましょう。

 

 

システムバスで理想の浴室を実現!

浴室には大きく分けてシステムバスと在来浴室の2種類がありますが、手軽におしゃれな浴室を実現できるという点がシステムバスの大きなメリットです。
費用も比較的リーズナブルなので、今よりきれいな浴室、機能性の高い浴室にしたいという方はぜひ検討してみてください。

ただし、種類が多い分、デザインや機能も様々なので、まずは「わが家のマイスター」にご相談ください。
お客さまの好みやご要望に沿って、適切なシステムバスをご提案いたします。