最新トイレリフォーム事情！おすすめ機能とポイントを解説

2022／05／16

水まわりリフォーム

リフォーム業界では年々新しい技術や機能が登場していますが、特に著しく進化している分野の一つがトイレです。
新しくできたショッピングモールなどのトイレをチェックしてみると、一昔前のトイレに比べ、随分たくさんの機能が付いています。
今回は最新のトイレリフォーム事情について解説していくので、自宅のトイレを新しくリフォームしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

トイレリフォームで大切なポイント

トイレリフォームで大切なポイントを解説していきます。
少しの違いで使い勝手は大きく変化するので、以下の項目を抑えておきましょう。

便器の機能性
便器のタイプ
手洗い器の有無
収納スペース
間取りの広さ
壁紙・床材
ドアの種類

便器の機能性

新しいトイレであれば、シャワー機能や自動洗浄機能を始めとして様々な機能を搭載することができます。
ただ、せっかく最新機能を搭載したにも関わらず、いざ導入してみるとほとんど使用しないことも少なくありません。
機能を追加するとリフォーム費用も高額になるため、本当に必要であるかどうか、しっかりと見極めましょう。

便器のタイプ

トイレは便器・便座・タンクの三つの構造からなり、形状によって以下の3種類に分けられます。

組み合わせ型
一体型
タンクレス型

最もスタンダードである「組み合わせ型トイレ」は、費用は安く済むものの、便器とタンクが別々になっているため、ある程度の設置スペースが必要です。
「一体型トイレ」は文字通り、便器とタンクが一体になっており、すっきりとしたデザインで場所も取りませんが、故障した時に全体をまとめて修理する必要があります。
3種類の中で最もコンパクトなのが「タンクレス型トイレ」です。
水を連続して流すことができるため、続けて使用する際や清掃の際に便利であるものの、構造の関係上、一部の住居では設置できない場合があります。

手洗い器の有無

トイレの中に手洗い器があると大変便利ですが、その分スペースを圧迫してしまいます。間取りも加味して、設置するか選択する必要があります。
手洗い用の吐水口がない便器の場合は、タンクレス型を含め、手洗い器の設置が必須になります。

収納スペース

トイレットペーパーや清掃用品など、トイレ内に置いておきたい備品は意外と多くあります。
特に普段まとめ買いしておくご家庭の場合は収納スペースがあることが望ましいですが、手洗い器と同様、十分な広さを確保する必要があります。

間取りの広さ

大きめの便器に交換したい
手洗い器や収納スペースを設置したい
空間そのものを広くしたい

このような要望がある場合には、トイレの間取りを拡張するリフォームもおすすめです。
快適に使用できるようになることはもちろん、将来的に介護が必要になった場合にも、ある程度の広さを確保しておくことが望ましいです。

壁紙・床材

トイレは水が跳ねたり、汚れが溜まりやすい場所であるため、素材によってはシミができたり、変色してしまう場合があります。
こまめな掃除を心がけても徐々に汚れてしまうため、耐久性の高い壁紙や床材を選ぶことが重要です。

コストは高くなりますが、消臭機能があったり、抗菌性能が高い素材もおすすめです。
デザインも重要で、リラックス効果のある淡色や落ち着いたデザインが好まれる傾向にあります。

ドアの種類

一般住宅のトイレの場合、ドアが内開きだと、開閉する度にスリッパが邪魔になってしまったり、出入りの際に窮屈に感じてしまいます。
また、万が一トイレの中で人が倒れてしまった場合のことも考慮し、ドアは外開きか引き戸が望ましいです。

トイレリフォームの費用相場

キッチンや浴室といった他の水まわりと比較すると、トイレのリフォームは比較的リーズナブルに行うことができます。
一般家庭の場合、各トイレリフォームの費用相場は以下のようになっています。

便器全体のリフォーム：5万円～
便座のみの交換：3万円～
壁紙・床材のリフォーム：3万円〜
手洗い器の設置：10万円〜
和式トイレから洋式トイレへのリフォーム：15万円〜
トイレの移動・新設・増設：30万円〜

基本的なトイレリフォームの場合、大体は20万円以下で実施することが可能で、工事も1〜3日ほどで完了します。

ただ、和式トイレから洋式トイレにリフォームする際は注意が必要です。
段差の有無やスペースの兼ね合いにより、費用が高額になったり、リフォームそのものが困難である場合があります。

トイレを移設・新設・増設する場合も工事は大がかりになり、1週間程度の期間が必要になります。

主流になりつつあるトイレ機能

トイレは広さや清潔さだけでなく、機能性も重要です。
以下は既に多くのトイレに導入されている定番の機能なので、一通りチェックしておきましょう。

おしり・ビデ用のシャワー機能
リモコン機能
脱臭・消臭機能
自動開閉機能
自動洗浄機能
便座の暖房機能
着座センサー

トイレはその家の住人はもちろん、お客さまが利用することも多い場所です。
そのことも考慮しながら、必要な機能を選ぶようにしましょう。

トイレリフォームにおすすめの最新機能

次に、徐々に人気が高まっている最新機能をご紹介いたします。

掃除しやすいフチなしタイプ

近年、導入数が急増しているのがフチなしタイプの便器です。
年々見かける機会が多くなってきていますが、フチがない分、掃除が楽であることが最大のメリットです。

シンプルな見た目でデザイン性が高い点も人気の理由の一つです。
水や尿が跳ね返りやすいというイメージを抱いている人も多いですが、最新のトイレは便座や便器に工夫が施され、跳ね返りや床への漏れ出しを抑える構造になっています。

隙間にも手が届く便座リフト機能

一体型トイレには便座と便器の間にわずかな隙間がありますが、間隔が狭いため清掃が難しく、汚れを放置しているご家庭も少なくありませんでした。
しかし、最新のトイレの中には便座リフト機能を搭載し、便座部分が浮き上がる構造になっているタイプがあります。
隙間も簡単に清掃できるようになったことで、汚れが溜まらず、臭いが発生しにくくなりました。

洗浄効果の高いバブル洗浄機能

トイレの洗浄機能は以前から開発が盛んであり、掃除の手間を軽減する便利な機能として、既に高い人気を確立しています。
最新の自動洗浄機能はさらに性能が向上しており、例えば、汚れをしっかりとキャッチし、水と一緒に流してしまうバブル洗浄機能が挙げられます。
数ヶ月に一度洗剤を補充するだけで、便器に汚れが溜まるのを防いでくれます。

汚れが付きにくい新素材

シミ
黒ずみ
水あか
ぬめり

従来のトイレの場合、こまめな掃除を心がけないと、上記のような汚れがすぐに発生していました。
お手入れの大変さに悩まされてきた人も多いですが、最新のトイレは素材も進化しており、特に防汚性と耐久性が向上しています。

掃除の手間が軽減されるだけでなく、傷も付きにくくなるため、新素材を使用した便器に交換するリフォームも人気が高くなっています。

コストを抑える節水機能

コストを抑えるだけでなく、環境保護の観点からも人気が高まっているのが節水機能です。
水流が改善されることで、従来より少ない水の量でもしっかりと流すことが可能になっています。

夜間に嬉しい便器内ライト

夜中にトイレに行く際、トイレの電気が眩しいと感じたことがある人も多いでしょう。
最新の便器内ライトなら最低限の光量で照らしてくれるので、眠気を覚まさずに利用することができます。

停電時に役立つ手動洗浄機能

手動のレバーがなく、リモコンやスイッチで水を流すタイプのトイレも随分増えてきましたが、問題は停電時の使用です。
自動洗浄のみだと停電時にトイレを使用できなくなってしまいますが、手動洗浄機能があると、電気が通っていなくても水を流すことが可能なので、緊急時には重宝する機能です。

リフォーム中のトイレはどうすればいい？

トイレのリフォームを行う場合、工事の内容によっては1週間程度の期間を要することもあります。
日常生活を送りながら工事を行う場合、主に以下の対策が考えられます。

仮設トイレを設置してもらう
簡易トイレ・ポータブルトイレを利用する
日程をずらして工事する（複数のトイレがある場合）

仮設トイレはリフォーム業者に依頼することで手配してくれる場合が多いですが、基本的にレンタル料が発生します。
近所に公衆トイレがある場合は、そちらを利用するのも選択肢の一つとして考えられます。

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