洗面所は住居の中でも特に使用頻度が高く、水まわりということもあり、汚れや劣化が目立ちやすい場所です。

ある程度古くなってきたということで、洗面化粧台のリフォームを検討している方も多いでしょう。

ただ、洗面化粧台を選ぶ際はデザインはもちろん、機能性も重要です。
後悔しないためにも、今回のコラムで洗面化粧台をリフォームする時のポイントや、失敗しない選び方を解説していきます。

目 次

洗面化粧台の選び方

まずは、洗面化粧台の選び方について解説していきます。

自宅にぴったりな洗面化粧台を選ぶためには、様々なポイントをチェックする必要があるので、一つひとつ確認してみてください。

 

サイズ・高さ

新しい洗面化粧台にリフォームするにあたり、最初に把握しておかなければいけないのはサイズです。
今の洗面化粧台より大きなものを導入する際、それによって洗面所全体が圧迫されてしまうと、かえって使い勝手が悪くなってしまいます。

また、幅だけではなく高さも重要です。
身長によって使いやすい洗面化粧台の高さは異なるので、リフォーム前にはショールームなどのサンプルを参考に、実際のサイズ感を確認しておくことが望ましいです。

 

収納スペース

洗面用具やタオルを中心に、洗面所には様々なものを置いておく必要があります。

それらをしっかりと収納し、きれいな見た目を維持するためには、洗面化粧台にもある程度の収納スペースがあることが望ましいです。

ある程度のサイズが必要になることはもちろんですが、段差や仕切りで収納スペースが細かく分かれていると、小物を多く収納することが可能になり、整理もしやすくなります。

 

扉タイプ

カウンター下の収納スペースの扉がどのようなタイプになっているかもチェックしておく必要があります。
それぞれ使い勝手が異なり、何を収納するかによって適切なタイプは変化します。

  • 両開きタイプ:高さのあるものを収納しやすい
  • スライドタイプ:収納したものを一目で把握できる
  • 片開き・スライドタイプ:高さのあるものとないものを分けて収納しやすい

基本的には以上の三つのタイプがあるので、今収納しているものや、新しく収納したいものに合わせて選びましょう。

 

洗面ボウル

洗面ボウルのサイズ・形状・素材も非常に重要で、それによって機能性やデザインは大きく異なります。基本的に洗面ボウルは大きい方が使いやすく、水も飛び散りにくいですが、その分カウンターの面積の大半を占めてしまい、フチ部分に何も置けなくなってしまう恐れがあります。

また、洗面ボウルに水を溜めて何かを洗うことが多い場合には、ある程度の深さがあることが望ましいでしょう。 

一般的には洗面ボウルとカウンターが一体化している埋め込み型が多いですが、洗面ボウル自体に高さがある置き型や半埋め込み型も、立体的でおしゃれなデザインになります。

 


鏡の枚数も洗面化粧台の機能性に深く関わる大切な要素の一つです。

例えば、二面鏡や三面鏡は様々な角度から身だしなみを確認できるという特徴があります。

鏡の後ろに収納キャビネットが付いているタイプであれば、収納スペースを確保しつつ、鏡で覆うことで見た目もすっきりします。

また、お風呂上りなどに鏡が曇ってしまうことが気になる人には、ヒーターを利用した曇り防止機能を搭載した鏡がおすすめです。

 

蛇口(水栓)

洗面化粧台の機能の中でも、蛇口(水栓)は年々進化している箇所です。

ノズルが伸びたり、吐水モードをシャワーに切り替えられる機能は、もはや定番だと言えるでしょう。

近年では手を汚さないタッチレス機能や、濡れた手を乾かす送風機能も登場しています。

また、壁出しタイプであれば、根本部分に水が溜まって水アカが発生するということがなくなり、衛生面が向上します。

 

照明

髪型を整えたり、化粧の微妙な色合いを調節するには、照明の位置や数が重要です。

一般的には洗面化粧台の上部に取り付けられていますが、おしゃれなデザインで人気を集めているのがミラーライトです。

鏡自体に照明が付いていることで正面から照らされ、身だしなみを整える際に役立ちます。

 

コンセントの位置・数

利便性において重要なのが、コンセントの位置や数です。

  • ドライヤー
  • 電動歯ブラシ
  • ヘアアイロン

このように、洗面所で使用する電化製品は意外と多いです。

挿し替えるのが面倒に感じる方は、必要数のコンセントがあるか確認しておきましょう。

 

 

洗面化粧台の種類

  • ユニットタイプ
  • システムタイプ
  • カウンタータイプ

洗面化粧台には以上の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

 

ユニットタイプ

3種類の中でも、ユニットタイプの洗面化粧台は最も一般的であり、一軒家でも賃貸でも頻繁に見かけます。

特徴は鏡・洗面ボウル・収納スペースといった、全ての機能が一体になっている点です。

サイズもコンパクトであるため、スペースが限られている場合でも、空間を圧迫することなく設置できます。

 

システムタイプ

全ての機能がもともと決められているユニットタイプとは反対に、システムタイプの洗面化粧台は自分の好きなパーツを選び、自由に組み合わせることができます。

サイズもオーダーできるため、洗面所の間取りに合わせてぴったりな洗面化粧台を設計することができます。

住人が多い場合には、忙しい朝でも同時に使用できるように、洗面ボウルや鏡の枚数を増やすことも有効です。

 

カウンタータイプ

カウンタータイプの洗面化粧台は、システムタイプと同様にデザインや組み合わせを自由に選択できますが、最初に土台となるカウンターを設置し、そこに鏡や洗面ボウルを取り付けていきます。

そのため、デザインによっては各機能が独立しており、オリジナリティの高い洗面化粧台にすることができます。

あえてカウンター下を空洞にし、スタイリッシュさを高めるデザインも人気です。

 

 

洗面化粧台リフォームの費用相場

続いて、洗面化粧台をリフォームする際に発生する費用について解説していきます。

リフォームの内容によって費用は全く異なるので、それぞれのケースに分けて解説いたします。

 

洗面化粧台を交換する場合

洗面化粧台のみを交換するリフォームの場合、費用には洗面化粧台本体の価格だけでなく、古い洗面化粧台の撤去費用なども含まれます。

例えば、ユニットタイプの洗面化粧台は基本的に間口サイズの規格が決まっており、各サイズにおける費用相場は以下のようになっています。

  • 60cm:10万円~
  • 75cm:15万円~
  • 90cm:20万円~

ただ、自由に設計するシステムタイプとカウンタータイプの費用相場を一概に解説することはできません。

サイズを大きくしたり、機能性・デザイン性にこだわるとその分費用も高額になり、本体だけで30万円以上かかってしまうケースもあります。

 

洗面所全体をリフォームする場合

洗面化粧台以外にも、壁紙や床の交換といった内装工事や洗濯機パンの設置など、洗面所全体をリフォームする場合の費用相場は20万円程度~になります。

この場合も、合計費用に最も影響を与えるのは洗面化粧台本体の価格です。

また、洗面所の間取りが広い場合だと、その分内装工事にも高額な費用がかかることになります。

 

洗面所を移動・新設する場合

洗面所を移動する、あるいは新しく設置する場合には、配管や配線の工事も必要になります。

もともとの住居の構造や、どこに洗面所を設置するかにもよりますが、費用相場はおよそ30万円~です。

ただ、洗面所を新しく設置するにあたり、住居の間取りも変更しなければいけない場合は、壁や他の部屋にも手を加える必要があり、費用はさらに高額になります。

 

 

洗面化粧台リフォームのポイント

最後に洗面化粧台や洗面所のリフォームを行う上で覚えておきたいポイントを解説いたします。

 

設置スペースの寸法は最初に確認する

設置するスペースに収まるサイズの洗面化粧台を選ぶことはもちろんですが、反対に小さすぎてもよくありません。

中途半端な隙間やデッドスペースが生まれてしまいます。

ホコリが溜まりやすいだけでなく、跳ねた水によって湿気が溜まり、カビの繁殖を助長することにもなりかねません。

 

配管・配線に注意する

洗面化粧台によって配管や電線との接続部分の構造は異なるため、例え洗面化粧台のみを交換するだけのリフォームだとしても、配管や配線が問題ないか確認しておきましょう。

特に今の洗面化粧台が古いタイプの場合は、新しい洗面化粧台との差異が大きいため、何らかの不都合が生じる可能性が高くなります。

ただ、専門知識がないと見極めることは難しいので、事前にリフォーム業者に下調べしてもらうことが望ましいです。

 

費用を抑えたい場合はグレードを下げる

解説した通り、洗面化粧台のリフォームにかかる費用のうち、ほとんどの割合は洗面化粧台本体の価格が占めます。

そのため、少しでもリフォーム費用を抑えたい場合は洗面化粧台そのもののグレードを下げることが最も有効です。

洗面化粧台を選ぶポイントに優先順位を付け、どうしても妥協できないポイントを重視して選びましょう。

 

 

新しい洗面化粧台で快適に身支度を!

洗面所は毎朝身だしなみを整える大切な空間です。
洗面化粧台が新しくなることで、1日を気持ち良くスタートできるようになるでしょう。
近年の洗面化粧台は機能も充実し、どんどん多様化してきています。

今回のコラムを参考に、自分にぴったりな洗面化粧台を選んでみてください。

また、一緒に洗面所全体をリフォームする場合は、リフォーム費用も予想しにくくなるので、まずは専門家に相談してみましょう。

「わが家のマイスター」も見積依頼を承っておりますので、お気軽にお申し込みください。