家事をラクにする便利家電はたくさん登場していますが、実はそれ以上に大切なのが家の間取り。
家事動線のいい間取りにリフォームすることで、驚くほど家事がラクになることがあります。
今回は家事動線のいい間取りのポイントやアイデア、実際に家事ラクな間取りを叶えたリフォーム事例をご紹介します。

 

 

目 次

家事動線のいい間取りにするポイント

家事ラクを叶えるポイントは、「回遊動線・ながら家事・収納の位置」の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

 

回遊動線の間取りにする

回遊動線=行き止まりがなく、ぐるりと回れる動線を取り入れると、自然と家事動線は短くなります。
例えば、洗面室の先が行き止まりだと、キッチンへ行くためにわざわざ廊下へ戻って遠回りしなければなりません。
「玄関→洗面室→キッチン→リビング→玄関」のような回遊動線なら、玄関から洗面室を通ってリビングへ抜けたり、料理の合間に洗面室の掃除をしたりと無駄がなくなります。

 

ながら家事を取り入れる

毎日忙しい中で、1つの家事にじっくり時間をかけるのは難しいもの。
「子どもの様子を見ながら料理する」「料理をしながら洗濯機を回す」などの「ながら家事」ができる間取りにすると時短につながります。

例えば、個室型のキッチンは、リビングが見えず子育て中のご家庭には不便なことも。
リビングが見える位置にキッチンを移動させると、家事をしながら子どもの様子を確認できます。
キッチンとランドリールームが横並びだと、お鍋でコトコト煮込み料理をしながら洗濯物を干すなど家事の同時進行がしやすいです。

 

収納の位置をよく考える

片付けのしやすさも、家事ラクに直結するポイント。
家の中がいつも片付いていれば、掃除も料理もサッとこなせるでしょう。

収納はたくさんあればいいというものではなく位置も大切です。
キッチンで使うものはキッチンに、お風呂で使うものは脱衣室にと、それぞれ収納スペースを設けると家事の流れがスムーズ。
片付けのハードルも下がるので「家族が全然片付けてくれない」という悩みも解消されるかもしれません。

 

 

家事別にみる!家事ラク間取りのアイデア&注意点

家事ラクの間取りは、普段の家事の流れをイメージしながら考えましょう。
今回は代表的な3つの家事「料理・洗濯・掃除」がラクになる間取りのアイデアをご紹介します。

 

料理

キッチンに2人以上で立つことが多ければ、アイランドキッチンのような回遊動線がおすすめ。お互いの作業の邪魔をせずに移動できます。
キッチンとダイニングテーブルを横並びにすると、配膳や後片付けの動線が短縮できるでしょう。
オープンキッチンはリビングからよく見えるので、収納計画が大切なポイントです。大型の背面収納やパントリーなど見えない収納があると、すっきりと片付きます。

 

洗濯

洗濯は「洗う→干す→しまう」という作業をいかに短くできるかがポイントです。
脱衣室の近くに外干しスペースがあれば、重たい洗濯物を運ぶ手間が省けます。
部屋干し派のご家庭には、脱衣室の近くにランドリールームを設置するのがおすすめです。
さらにファミリークローゼットを設けることで、収納まで一気に行うことができます。

 

掃除

洗面室に落ちた髪の毛やダイニングの食べこぼしなどをさっと掃除できるところに掃除機の収納スペースを設けると、毎日の掃除で家事ラクが叶います。
掃除道具の収納場所は意外と見落としがちなので、間取りを考える際に検討しておくといいでしょう。充電スペースにはコンセントの設置も忘れずに。

 

 

家事ラク間取りのリフォーム事例4選

ここからは、実際にリフォームで家事ラクを叶えた例を4つご紹介します。

 

料理をしながら子どもを見守れる「ながら家事」ができるキッチン

こちらは、L型のキッチンをI 型に変更し、リビングにはパソコン作業ができるテーブルを設置したリフォーム事例です。料理や仕事をしながら子どもの様子を見守る「ながら家事」を実現しました。
リビング収納が充実しているので、子どもたちがすすんで片付けする習慣もつけることができます。

キッチンと洗面室の間には扉を設置して、回遊動線をつくりました。
これまでキッチンと洗面室を行き来するのが大変だったそうですが、これからは洗濯をしたり子どもたちをお風呂に入れたりするのもスムーズになりそうです。

 

夫婦で並んで料理もできる回遊動線のキッチン

次にご紹介するのは、結婚を機にご主人の実家を2世帯住宅にリフォームした事例です。
1階は日当たりが悪かったため、2階にLDKを移して明るい空間に。
奥様の夢だったアイランドキッチンで、家事がラクになる回遊動線をつくりました。
LDKを見渡せるキッチンはとても開放的。夫婦でいっしょに料理や片付けをするのも楽しそうです。

 

収納を充実させてすっきり片付く家にリフォーム

キッチン・ダイニング・和室が仕切られた間取りを、開放的なLDKにリフォームした事例です。
壁で遮られていたキッチンは対面化して家事ラクに。キッチンの奥にはパントリーをつくって、見える部分はすっきりと片付くようにしました。
パントリーは広々としたつくりで、ストック品や食材などをたっぷりとしまえます。
キッチン側だけでなく廊下側にも扉をつくったので、買ってきた食材をしまう動線もスムーズです。
また、廊下には半畳のクローゼットをつくり、帰宅後にさっとアウターを掛けられるように。
枕棚にはネット機器を収納して、配線も隠せるようにしました。

 

ガス衣類乾燥機と室内物干しを設置して洗濯ラクラク

浴室に洗濯物を干して、浴室暖房乾燥機で乾かしていたというこちらのお家。
コインランドリーでふわふわに乾くのに感動して、自宅にもガス衣類乾燥機を設置するリフォームをされました。ガス衣類乾燥機の配管が見えない工夫を行い大満足です。
あわせて古くなっていた洗面脱衣室を全面リフォーム。室内物干しを設置したので、乾燥機にかけられないデリケートな衣類はその場でハンガーにかけることができます。

 

 

家事動線のいい間取りでストレスフリーな暮らしを

家事動線のいい間取りにリフォームすると、無駄な動きがなく誰でもストレスフリーで家事をこなすことができます。
努力しなくても自然と時短になるので、家事が好きな方はもちろん、家事が苦手な方や共働きで忙しい方にもおすすめしたいリフォームです。
「わが家のマイスター」では、家事ラクをしっかり考えた家づくりのご提案をさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。