リフォーム完成後、引渡し前の重要な局面「竣工検査」。
竣工検査が無事に終われば引渡しとなり、リフォームが完了となります。
今回は、リフォームにおける竣工検査についてです。
- 竣工検査の流れ
- 持ち物
- 竣工検査で見るポイント
- 竣工検査後に不具合が出てしまった場合の対応
など、具体的に解説します。
竣工(しゅんこう)検査とは?
竣工とは、工事が完了することです。
竣工検査とは、工事完了時に不具合がないかを確認する検査を言います。
こちらで解説する竣工検査は、施主検査とも呼ばれ“施工会社、工事監理者、施主によって行われる最終検査”についてです。
竣工検査の流れ
- リフォーム会社が仕上がりを確認する
- 施主が工事内容の説明を受ける
- 契約通りの工事ができているかリフォーム会社立ち会いの元、検査する
- 問題がない場合、清掃後に引渡し
問題があった場合、手直しや修理、再工事の依頼をします。
竣工検査で問題がなかった場合、工事完了確認書にサインして引渡しとなります。
竣工検査は住む人全員で立会うのが理想
施主による竣工検査の前には、リフォーム会社も関係者と検査をしているので重大な不具合が見つかることはほとんどありませんが、施主は自分が使うので使用者目線で見ていく必要があります。
1人では見落としがちな部分や気付かない部分も、家族に立会ってもらうことでそれぞれの視点で確認できます。
竣工検査の持ち物リスト
参考に掲載しますが、ほとんどはリフォーム会社が用意しています。
心配な場合は持参するか、あらかじめ用意されているものを聞いておくと手間がなくて良いかもしれません。
ペン、メモ帳などの筆記用具
記録用です。
気になった部分や、説明の中で覚えておきたいことはメモで残しておきましょう。
間取り図
指摘箇所を間取り図に記録しておくとわかりやすいです。
デジカメ、スマホ
指摘箇所の記録用です。
気になる部分、修正をして欲しい部分を撮影しておきます。
メジャー
採寸用です。
マスキングテープ
指摘箇所に貼っておく際に使用します。
スマホ充電器/スマホ
リフォームでコンセントの位置を変えた場合や、増設した場合は充電器とスマホで電気が通っているかを確認します。
ティッシュ
換気扇、レンジフードを取替えた場合は持っていきましょう。
吸い込みが機能しているかの動作確認で使用します。
竣工検査のチェックポイントとは?
自分1人では進められないことも多いので、担当者と確認していきます。
建物やリフォームの範囲、内容によってチェックポイントは異なります。
全体のポイント
- 契約通りの工事が完了しているか
- 汚れやキズがないか
- 設備が正しく作動するか、不具合がないか
竣工検査の部分別チェックポイント
外構のポイント
- 屋根に破損、剥がれ、浮きはないか
- 塗装材、コーキング(※)の塗り忘れはないか
(※)コーキングとは
建物の隙間を塞ぎ、気密性、防水性を向上させる充填剤のこと。
内装のポイント
- 壁紙にシワ、たるみがないか
- 壁・床にキズ、汚れがないか
- 指定した内装材で間違いないか(色、柄に間違いはないか)
- 床を歩いた時に床鳴りがないか、柔らかい部分がないか
建具のポイント
建具とは、戸、ドア、ふすまなど、開閉して部屋を仕切るものです。
- 採寸、デザイン、材質は指定したもので間違いないか
- 押入れ、クローゼット内部の材質は指定したもので間違いないか
- ドアの開閉方向に間違いはないか
- スムーズに開閉するか、スライドするか、異音はないか
設備のポイント
- スイッチやコンセントの位置に間違いはないか
- 電気は通っているか
- オンオフの切り替えに問題はないか
- 設備の品番に間違いないか
- 換気扇、レンジフードの吸い込みは問題ないか
水まわりのポイント
キッチン、浴室、トイレなど水まわりはチェックポイントも多いです。
立会っているリフォーム会社に確認しながら進めていきましょう。
- 排水に問題はないか
- 同時排水でも逆流、オーバーフロー(溢れ)などの排水不良がないか
- 給水に問題はないか
- 同時吐水でも問題ないか
- 水漏れはないか
- 洗面台、トイレなどの機種、品番に間違いないか
竣工検査で不具合があった場合の対応方法
竣工検査で不具合が見つかった場合、手直しや修理、再工事を依頼することになります。
スケジュールや修理の部分によっては、引渡し後に工事を行うケースもあります。
引渡し後の不具合はどうすれば良い?
竣工検査を無事に終えて、引渡し後に不具合が見つかってしまった場合もリフォーム会社へ相談します。
引渡し後に受取った書類に、アフターサービスやメンテンナンスに関する書類もあります。担当者と話す前にそれらの書類を揃え、一読しておきましょう。
引渡し時に受取る重要書類
- 設備、機器の保証書
- 設備、機器の取扱い説明書
- アフターサービスに関する書類
- リフォーム完了報告書(補助金など申請している場合は必須です)
- 最終(完成)図面
- 工事保証書
リフォーム会社によってアフターサービスは異なる
リフォーム会社によってアフターサービスの内容は異なります。契約の前に確認しておくと安心です。
定期点検や保証年数を担保してくれるリフォーム会社もありますので、リフォーム会社選定の基準の1つとしても押さえておきましょう。
有料の保証制度が設けられているところもあります。
わが家のマイスターでは、リフォーム工事実施後「1か月」「12か月」のタイミングで無償点検を実施しております。また、ご希望のお客さまには、設備の10年保証も有料でご用意しております。
リフォーム後も安心して過ごせる住まいをご提供します。
リフォームご検討の際には、是非お問い合わせください。