住まいのリフォームにおいて、住み始めてからの「ああすれば良かった」「こんなはずじゃなかった」は、絶対に避けたいところです。

リフォームは最初の“計画”が重要となります。その計画を基に、リフォーム会社や工務店と一緒に、空間をどう使うのか、設備・仕様はどうするのかを決めていきます。

今回は後悔しない・失敗しないリフォーム計画のために、全体の流れから計画を立てる際のポイント、押さえておきたい知識について解説します。

 

目 次

まずはリフォームの流れを把握する

リフォームは長い工程を経て、完了します。

まずは、全体の流れを把握していきましょう。

 

リフォームの計画から引渡しまでの主な流れ

  • リフォームを計画し、家族で話し合う
  • 優先順位を決定し、リフォーム内容を決める
  • 資金計画を立てる
  • 情報収集をする
  • 依頼するリフォーム会社を探す
  • 簡易見積りを出してもらう
  • リフォーム会社に現地調査をしてもらう
  • 詳細見積りを見て予算を検討する
  • 契約書を確認し、リフォーム会社と契約する
  • 着工準備
  • 着工
  • 完成
  • 竣工検査
  • リフォーム完了(引渡し)

 

 

リフォーム計画は“早め”がポイント

上記でだいたいの流れをピックアップしましたが、思った以上に長い道のりと感じた方も多いのではないでしょうか?

記載していない中にも「素材を決める」「設備・仕様を検討する」など、細かいですが重要な工程はたくさんあります。

「家族の意見がまとまらず、優先順位を決めるだけでも苦労した」という声も少なくありません。

 

また「お風呂のリフォームは寒くなる前に完了させたかったのに、着工が遅くなってしまった」など、時期がずれこんでしまう失敗談も多いです。

住まいはライフスタイルに大きく影響します。

できるだけ早めに計画し、ストレスを最小限に抑えながら快適な住まいを手に入れましょう。

 

マンションの場合は、管理組合の承認がいる

マンションのリフォームは、一戸建てよりも計画から着工まで時間を要するケースが多いです。

マンションの管理規約確認の上、管理組合の承認を必要とするからです。リフォーム可能範囲、仕様・素材なども、マンションによって独自のルールがあります。

ほとんどの場合、リフォーム会社が確認しながら進めてくれますが「一戸建てよりも想定外に時間がかかる」ことを織り込んで計画を立てましょう。

 

住まいは劣化する前にリフォームするのが理想

住まいの劣化や設備の故障をそのままにしておくと、修繕部分やリフォーム範囲が広がるなどして費用が膨らみます。

緊急で実施したリフォームは、その時のトラブルを解決するために行うので、後々「失敗した!」が出てくる可能性も高いです。

 

では、リフォームの最適なタイミングはいつでしょうか?

目安を知っておくと、リフォームの計画が立てやすくなります。

 

リフォームの最適な時期は?タイミングの目安

  • 築年数5年~10年:気になる部分の修繕時期
  • 築年数10年~15年:水まわり取替え/外構リフォーム時期
  • 築年数15年~20年:大規模リフォーム時期/間取り変更
  • 築年数20年~30年:改築リフォーム時期

 

外構、水まわり、クロス、それぞれに耐用年数が異なります。

素材や立地環境、構造によっても目安は変わりますが、前述した通り、異常や不具合が出てからでは生活に支障が出てしまいます。水漏れなどは、劣化の範囲が広がりやすいため、耐用年数が過ぎる前にリフォームすることを推奨します。

 

 

リフォームの計画の流れとポイント!

リフォームを計画するにあたってのポイントを解説します。

現状の住まいの課題・問題・不満をピックアップ

リフォームを計画する際には、現状の住まいの課題をピックアップすることから始めます。

家族で集まり、現在の住まいに対する不満を書き出していきましょう。

例えば「お風呂を新しくしたい」でも「浴槽が狭い」「掃除がしにくい」「バスルーム入口の段差が危ない」「お風呂が寒い」など、さまざまな不満が出ます。それは、住まいの課題です。

 

リフォーム計画を家族で話し合う際はここを押さえる

リフォームの計画は家族全員で!
リフォームは、リフォーム完了後はもちろん、コスト、スケジュール、リフォーム中の仮の生活も含めて住む人全員の生活に関係します。

全員で意見を出し、合意した上で進めていくことが重要です。

 

事例を見ながら話し合う

多くのリフォーム会社のWebサイトには、事例が掲載されています。

そこには施主の悩みに対して「解決」を示した住まいがあります。自分たちの悩みや要望に近いものを見ていきながら住まいの課題を上げていくと、話し合いがスムーズに進められます。

 

未来のことも想像する
その時には理想の住まいでも、築年数が経つにつれ、住みづらくなることもあります。それぞれのライフスタイルやライフステージの変化によって快適な間取りやレイアウトが違うためです。

ライフステージの変化は10年単位で発生すると言われています。

家族で話し合う際にも10年先を目安に「自分たちのライフスタイル・ライフステージはどうなっているか?」の視点も持っておきましょう。

 

共有スペースの間取りは家族のライフスタイルで決める
「空間を広く使いたい」は、多くの方の希望ですが、それがすべての人にとって使いやすい・快適とは限りません。

 

例えば、家族そろって食事をとるのが日常なご家庭と、それぞれの生活時間が異なるご家庭では、適切なLDKのレイアウトも異なります。

共有スペースは特に空間をどう使うのかがポイントです。

 

優先順位を話し合いの中で決めていく
1人ひとり、理想や住まいへの要望はありますが、予算にも限りがあります。

何を優先すべきか家族で話し、リフォームする部分を決定していきます。

 

イメージをつくるときはショールームにも足を運ぶ

ショールームは、住宅メーカーや設備メーカーが設けている展示場です。リフォームする際にはショールームにも積極的に足を運ぶことをおすすめします。

素材や設備の種類、色、サイズ感、使い方を実際に確認できる他、使い勝手を試せるのもメリットの1つです。

また専門家の意見やアドバイスを聞ける場でもあります。

 

ショールームに行く前の準備
見たい・試したい製品を絞り込む

事前にカタログなどで見たい・試したい製品を絞り込んでおきます。

また、リフォームしたい、取替えたい設備別に希望する機能をピックアップしておきましょう。

見たい部分を絞ることが、時間を有意義に使うポイントです。

 

ショールームに行く時の持ち物

  • 自宅の写真(図面もあれば)
  • 筆記用具
  • メジャー
  • 電卓
  • スマホ(カメラ)

 

メジャーはサイズ感、電卓は予算の計算に必要であれば持参していきます。

ショールームに出かける前に、あらかじめリフォームしたい部分のサイズも計測しておきましょう。

 

ショールームで確認しておきたいこと

  • 実際の使用感を確認する
  • 引き出し、扉は開閉してみる
  • 気になる機種、設備は写真に撮っておく
  • 耐用年数、メンテナンス方法を聞く

専門家のアドバイザーにどんどん話を聞く!

気になること、確認したいことは臆せず質問してください。

疑問を残すと正確に比較できないだけではなく、リフォーム後に「こんなはずじゃなかった」が出てきてしまう可能性もあります。

予算はあらかじめ伝えておくと、予算に応じた設備をおすすめしてもらえます。

 

リフォームに関する情報・知識を得る上で大切なこと

情報と知識は、リフォームの計画を進めていく上で強い味方となります。

 

情報の取捨選択
インターネットで知りたい情報を簡単に取得できる時代ですが、だからこそ情報の質を見極めることが大切。その情報を発信している人が「誰なのか」は重要です。リフォームの専門家、実際にリフォームした人などに絞って閲覧することを推奨します。

 

リフォーム事例は確認!
前述しましたが、リフォーム会社のWebサイトに掲載されている事例は、カタログよりも有意義な情報が詰まっているコンテンツです。また、リフォーム会社の技術や提案力を確認できる部分でもあります。リフォーム会社を選ぶポイントとしても見ておきたいです。

 

リフォーム計画は家族会議から

住まいは家族全員の生活に影響します。

リフォーム中、普段と同じ生活が送れないシーンもあるため家族の合意と協力が必須です。

家族会議を重ね、住む人全員が納得できるリフォームができるよう早めに計画していきましょう。

 

わが家のマイスターでは、お客さまのご予算、ご要望に合わせた最適な提案をいたします。

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