大切な愛車を長く安全に保管するためには、ガレージや車庫を設置することが望ましいです。
自動車やオートバイ好きの方にとって、ガレージや車庫の増設は憧れのリフォームだとも言えます。

ただ、ガレージや車庫の設置にはいくつかのパターンがあるため、今回のコラムでわかりやすく解説していきます。
合わせて費用相場にも触れていくので、現在ガレージ・車庫の設置を検討されている方は、ぜひご覧ください。

 

 

目 次

ガレージ・車庫を設置するメリット

まずはガレージや車庫を設置するメリットを解説していきます。

 

自動車が汚れにくくなる

自動車は屋外にあるだけで土埃にまみれてしまう上に、季節によっては花粉や黄砂も飛来します。
せっかく洗車してもまたすぐに汚れてしまいますが、ガレージや車庫があればそういった汚れに晒されることがなくなり、きれいな状態を維持しやすくなります。

 

自動車の劣化を防ぐ

汚れのほか、雨や日光も自動車の劣化を早める大きな要因です。
色褪せや塗装剥げを引き起こし、買取に出した際の下取り価格も大きく下がってしまいます。
特に黒や赤の塗装は天候による悪影響を受けやすく、屋外で保管している場合と屋内で保管している場合とでは、数年でも大きな違いが現れます。

 

防犯性が高まる

日本車は国内に留まらず、海外でも非常に高い人気があります。
海外にも日本メーカーの販売店はありますが、日本でしか販売されていないグレードやオプションも多く、人気車種が盗難されることは珍しくありません。
特に生産台数が少ない高級車は注意が必要であるため、ガレージや車庫で安全に保管することが望ましいです。

 

駐車場代が必要ない

自宅の近くの月極駐車場などを契約している方も多いですが、それらの駐車場代は決して安くありません。
リフォームも費用は必要ですが、長期的に見れば、自宅にガレージや車庫を設置した方が最終的なコストは安く抑えられます。

 

乗降車・荷物の出し入れが楽

法律によって、自動車の保管場所は自宅から半径2km以内と定められていますが、わずかな距離であっても、駐車場が離れた場所にあると不便さを感じてしまいます。
敷地内に自動車を停めることができれば、車の乗り降りはもちろん、重い荷物も容易に出し入れすることができます。

 

 

ガレージ・車庫リフォームに必要な広さは?

ガレージや車庫は、法的に必要な広さが明確に定められている訳ではありません。
自動車の長さ・高さ・幅以上のスペースを確保できていれば、ぎりぎりでも車庫証明を申請することは可能です。

ただし、スムーズに駐車したり、荷物を出し入れするためにも、ある程度の広さを確保しておくことをおすすめします。
具体的には、ドアやトランクを全開にしても壁にぶつからない程度の余裕があることが望ましいです。

自動車の長さ・高さ・幅は車検証に記載されているため、実際に数値を把握した上でガレージ・車庫を設計しましょう。

 

 

ガレージ・車庫リフォームにかかる費用

ガレージや車庫、あるいはカーポートを設置する場合は、ある程度の広さが必要で、リフォーム費用はかなり高額になります。
シチュエーション別にリフォームの費用相場を解説するので、参考にしてみてください。

 

新しいガレージの設置費用

屋外に新しくガレージを設置する場合、最低でも100万円程度、高い場合だと300万円ほどの費用が必要になります。
構造によっても金額は変わり、例えば、木造よりも鉄筋のガレージの方が高くなる傾向にあります。

 

新しいカーポートの設置費用

カーポートとは、屋根と柱のみの簡易的な車庫のことです。
壁で自動車を取り囲んでいるわけではないため、保護やセキュリティという点においてはガレージに劣るものの、屋根があるだけでも保管環境は随分向上します。

費用相場は1台分あたり20万円~。壁が必要ない分、ガレージと比較するとかなりリーズナブルに設置することができます。

 

既存のガレージの拡張費用

既存のガレージを拡張することは難易度が高く、請け負ってくれる業者は限られてしまいますが、不可能というわけではありません。拡張にあたり、障害物の有無によっても状況は異なります。
費用相場は200万円~と、新しいガレージを設置する場合とあまり変わりません。

 

既存のカーポートの拡張費用

カーポートの拡張リフォームも、障害物の有無によって費用は変動し、相場は50万円程度。
1台分のカーポートを新設するより、高額になるケースが多いです。
そのため、将来的に所有する自動車が増える可能性があるのであれば、最初から2〜3台分のカーポートを設置した方が安く済む可能性が高いです。

 

ビルトインガレージの改装費用

もし住居の1階に使用していないスペースや、空き部屋がある場合には、ビルトインガレージに改築することもおすすめです。
費用は200万円〜と、独立型のガレージを設置するより高額になりますが、住居の中に設置するため、敷地の広さに余裕がなくてもリフォームすることが可能です。

 

掘り込み式ガレージの設置費用

掘り込み式ガレージとは、道路より高い位置にある住居の下に埋め込まれたガレージのことを指します。
平地だけでなく、斜面地の高低差を活かして作られることも多いです。

敷地に余裕がなくても設置できることに加え、住居のスペースも奪わない点が掘り込み式ガレージの魅力です。

ただし、既存の住居に新しく掘り込み式ガレージを設置するということは、上にある住居の安全性・耐久性を保ったまま、トンネル工事を行うようなものです。
高い技術が求められることはもちろん、建て替えとあまり変わらないほどの高額な費用が必要になる場合が多いです。

 

 

ガレージ・車庫リフォームの注意点

最後に、ガレージ・車庫リフォームの注意点を解説していきます。
実際にリフォームを行う際には、以下の点に気を付けましょう。

  • 予算を決める
  • 住居の構造に依存する
  • 将来的な乗り換え・増車も考慮する

 

予算を決める

ガレージや車庫、またカーポートの設置はいずれも大規模なリフォームになるため、費用も高額になります。
先ほど解説した費用相場を参考にしつつ、まずは予算を決めましょう。
また、ガレージの収容台数でも費用は大きく変動するため、早めに専門家に相談することをおすすめします。

 

住居の構造に依存する

ビルトインガレージや掘り込み式ガレージを設置する場合、工事内容は既存の住居の構造に大きく依存します。
費用が高額になることや、リフォームそのものが不可能であることも珍しくないため、そのような場合には、他にどのような選択肢があるのか、専門家に相談しましょう。

 

将来的な乗り換え・増車も考慮する

自動車は5〜10年で買い換える方が多いですが、ライフステージの変化に伴う乗り換え・増車も考えられます。

例えば、子どもが産まれてファミリーカーに乗り換えると、サイズが大きくなる分、駐車スペースを圧迫します。
また、子どもが成長して自動車を運転するようになったり、反対に親が高齢で免許を返納することも考えられます。

将来的に起こり得ることも踏まえ、慎重にガレージや車庫のリフォームを検討しましょう。

 

 

ガレージで愛車を大切に保管

大切な愛車に長く乗り続けるために、ガレージは非常に有効です。
雨風に晒される状況で保管するのとは大きな違いがあり、保管環境に気を遣えば、新車のようにきれいな状態を保つことも可能です。

ただ、ガレージや車庫を設置するには多額の費用が必要であり、場合によっては住居自体も工事する必要があります。
工事内容やリフォーム費用は住居によって全く異なるため、まずは見積りを出すことがリフォーム計画をスムーズに進めるポイントです。

「わが家のマイスター」は東邦ガスが運営するリフォーム専門ブランドです。
豊富な経験を活かし、適切なご提案をさせていただきますので、リフォームを検討されている場合はぜひご相談ください。