くらしの中で住人を大いに悩ませるのが害虫です。
家でリラックスしている時や食事をしている時に害虫が現れると、多くの人が嫌悪感を抱きます。

しかし、人が暮らす住宅には、以下のように害虫にとって都合が良い条件が揃っています。

  • 程よい温度・湿度
  • 豊富な食料と水
  • 天敵が少ない環境

しっかりと対策をしなければ、いつまでも悩まされることになります。
今回の記事では、家が害虫被害に遭う原因や、害虫とは無縁の家にするためのリフォームを紹介いたします。

 

 

目 次

害虫被害に遭う原因

最初になぜ害虫被害が発生するのかを理解しましょう。
住宅に発生する害虫は、以下の住環境が原因となることが多いようです。

  • ホコリ・汚れが溜まっている
  • 高温度・高湿度
  • 網戸が劣化している
  • 住宅そのものが古くなっている

 

ホコリ・汚れが溜まっている

生活しているとどうしても発生してしまうホコリ。
衣類・布団・カーペットなどの細かい繊維、垢やフケ、外部から侵入した土や花粉が固まることで発生するホコリは、害虫にとって貴重なエサになります。
部屋の隅や家具・家電の裏側にホコリが溜まっている場合は要注意です。
できる限りこまめに掃除し、常に清潔な状態を保つことが大切です。

 

高温度・高湿度

多くの害虫は、生暖かくジメジメとした環境を好みます。
例えば、ダニは温度20〜30℃、湿度60〜80%の環境下で活発になるため、通気性が悪く、熱や湿気が溜まりやすい押入れやクローゼットの中で繁殖していることが多いです。
収納はホコリが溜まりやすい場所でもあるので、掃除をすることはもちろん、定期的に換気し、害虫が好む環境を作り出さないようにしましょう。

 

網戸が劣化している

網戸は年数が経過するにつれて劣化し、網目が破れたり、ほつれてしまうことがあります。
一般的に網戸の耐用年数は5〜10年ほどですが、わずかな隙間であっても、小さな害虫であれば簡単に侵入してくるため、破損を見つけた場合は早めに交換するようにしましょう。

 

住居そのものが古くなっている

築年数が経過し、住居そのものが古くなってしまうと、基盤や柱に隙間が生まれ、害虫が侵入してくるようになります。
多くの害虫の発生に繋がりますが、中でも注意しなければいけないのがシロアリです。

シロアリは主に朽ちた木材をエサにしているため、古くなった木造住宅は発生しやすい環境となります。
被害が深刻化すると、住居の耐震性を損ねたり、雨漏りを起こす恐れがあります。

 

 

シロアリ被害に遭っている場合に表れる症状

前述した通り、シロアリは特に古い木造住宅に発生する可能性が高く、気付かない間に被害が深刻化してしまうケースが多くなります。
被害を最小限に留めるためにも、シロアリの被害に遭っている場合に表れる症状を解説します。

 

床がきしむ、凹凸がある

床がミシミシときしむことはよくありますが、その原因の一つはシロアリであることが考えられます。
通常の経年劣化との違いとして、シロアリの被害である場合は、床に凹凸が表れることが多くなります。
床を歩いていて、一部だけ浮き上がっているような感覚がある場合や、ドアやふすまの建付けが悪くなっている場合には、シロアリの被害を疑う必要があります。

 

床下や外壁に蟻道(ぎどう)がある

シロアリは日光や外気を嫌う特性があるため、人間の目に見える場所を移動することはあまりありません。
代わりに、シロアリは蟻道(ぎどう)と呼ばれる土のトンネルを作って移動します。
もし床下や外壁に土の筋のようなものが形成されている場合、蟻道(ぎどう)である可能性が高く、シロアリの浸食を受けている恐れがあります。

 

壁・柱・床を叩くと空洞音が聞こえる

住居のいたるところを食い荒らすシロアリは、基本的には住居の内部を浸食します。
壁・柱・床などを叩いた時、空洞になっているような音が聞こえる、他の部位と明らかに異なる音がするといった場合は、シロアリに浸食されていることが考えられます。

 

細かい木くずが落ちている

シロアリを直接見かけることは稀ですが、柱や壁を食い荒らす際に、木くずを落としていくことがあります。
壁際や部屋の隅など、不自然に木くずが落ちている場合は、一度専門業者に相談してみましょう。

 

 

おすすめの防虫リフォーム

害虫やシロアリ対策としておすすめの防虫リフォームを紹介します。
既に害虫被害が発生していても、リフォームによって解決するケースは多くあります。

 

庭・外構のリフォーム

害虫は住居の敷地内で繁殖するだけでなく、外部から侵入してくるケースも多いです。
庭や外構をリフォームして害虫対策をすることで、結果的に住居全体の被害を減らすことに繋がります。

  • コンクリートやタイルを設置する
  • 日当たり・通風性を確保する
  • 人工芝を張る

具体的にはこのようなリフォームを実施することで、害虫の侵入や繁殖を防ぐことができます。

 

防虫網戸に交換する

網戸を使用するだけでも、害虫の侵入をある程度防ぐことができますが、ユスリカやチョウバエなど、網目をすり抜けるほど小さい害虫も存在します。
有効な対策としては、防虫網戸に交換することが挙げられます。
防虫網戸とは、下記のいずれか、あるいは両方の特徴を持つ網戸のことを指します。

  • 従来製品より網目が細かい
  • 虫が寄り付かない素材でできている

このような網戸に交換することで、害虫が窓から侵入する確率がさらに低くなります。
部屋の中で小さな羽虫をよく見かけるという場合におすすめの選択肢です。

 

湿気対策を施す

前述した通り、害虫が発生する主な原因の一つは湿気です。

  • 壁や天井を調湿建材に変更する
  • 二重窓を設置する
  • 床下換気扇を設置する

このように湿気対策リフォームを行うことで、害虫が発生しにくくなるだけではなく、住居全体で過ごしやすい湿度が保たれやすくなります。

 

LED照明に交換する

夜間、虫が街灯に集まっている光景はよく見かけます。
軒先の照明や室内から漏れている光も同じように虫を集めてしまい、屋内に侵入される可能性が高まってしまいます。

正確には虫は光そのものではなく、照明が発する紫外線に集まっているのですが、実はLEDには紫外線がほとんど含まれていません。
住居の照明をLEDに変更することで、夜間に虫が集まってくることが少なくなります。

 

食器洗い乾燥機を設置する

キッチンは食料が豊富というだけでなく、汚れが溜まりやすいことから、住居の中でも害虫が発生しやすい場所の一つです。
常に清潔にしておくことが望ましいですが、多忙な毎日の中、使い終わった食器をシンクに放置してしまうことも多いでしょう。
食器洗い乾燥機を設置すると、忙しい人でも手間をかけることなく食器を洗えるようになり、洗い物が溜まりにくくなります。

 

ディスポーザーを設置する

キッチンに害虫が発生しやすいもう一つの理由が生ゴミです。
三角コーナーや排水口に残った生ゴミは悪臭を発し、多くの害虫が引き寄せられます。
対策としては、ディスポーザーを設置することがおすすめです。
野菜・肉・魚などの生ゴミを細かく粉砕し、専用の処理設備を経由することで、そのまま下水に流すことができます。
生ゴミが溜まること自体がなくなるため、悪臭の発生を防ぎ、頻繁にゴミ出しをする手間もかからなくなります。

 

 

清潔かつ快適なお住まいに

害虫が頻繁に発生する場合には、住居そのものに何かしらの原因があることが考えられます。
害虫が発生しない快適な暮らしにするためにも、まずはその原因を突き止めましょう。

リフォームによっても害虫の発生を防ぐことは可能です。
害虫が発生する原因に合わせて適切なリフォームを行う必要があるので、まずは専門家に相談しましょう。

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