新築時にこだわりぬいて設計した一戸建ても運命を感じた分譲マンションも、築年数を重ねると快適性を失っていきます。

これは経年劣化だけではなく、住む人のライフステージの変化によるところが大きいです。

家族構成や生活が変わると、住みにくさや不便を感じる場面も多いのではないでしょうか?

また「コロナ禍で住まいに対するこだわりが強くなった」や「おうち時間が長いことで、自宅に気になる部分が出てきた」という声も聞かれます。

現代では、住まいの快適性やライフスタイルに合った空間の重要性は高まっています。

生活の変化で間取りの変更を検討する方も多いです。

 

今回は、間取り変更のリフォームについて解説いたします!

 

目 次

間取りを変更するリフォームのポイントは「ライフスタイル」「動線」「可変性」

間取り変更を計画する際のポイントは、3つあります。

それぞれ、どんな視点で間取りに反映するかをお伝えします。

 

ライフスタイル

例えば「家にいる時間が長い」と一口に言っても、家で趣味を楽しみたい方と、自宅で仕事をしている方では、自宅に求める機能や快適と感じる間取りは異なります。

家族やご自身のライフスタイルに沿った間取り・レイアウトにすることで快適性や生活効率はもっと高まります。

 

動線

住宅においての「動線」とは、主に「生活動線」と「家事動線」を指します。

 

生活動線

生活動線とは、起きてから寝るまでの生活の営み、人の動き、移動を線としたものです。

線が短いほど、効率の良い生活動線とされます。

たとえば、寝室とトイレ、洗面スペースが近いと一般的に便利と言われます。しかし、家族構成によっては、共有スペースが寝室の近くにあるとストレスになることもあります。

家族の動きをよく確認し、間取りとレイアウトを決定しましょう。

 

家事動線

家事動線は炊事、洗濯、掃除など、家事を行う際の人の動き・移動の線です。

生活において負担の大きい家事はスムーズに遂行できるのが理想的。

家事はマルチタスクになることも多いため、家事の同時進行を加味して間取りを考えるのがポイントです。

 

可変性

リフォームを計画する際には、未来のことも視野に入れながら検討を重ねていきます。

しかし、あまり先のことを考えすぎると、優先順位を付けることが難しくなります。

「子どもが成長した時」と「子どもが独立した時」では、家族それぞれのライフステージ、価値観も変化しているはずです。

ライフステージの変化は10年単位と言われているため、リフォームも10年先を見越して計画するのが理想的ですが、先のことをイメージして間取りを選ぶのも難しいです。

そのため、将来的に空間をフレキシブルに使えるよう、可変、転用を可能にしておくのがおすすめです。

 

ライフステージに合わせた間取りリフォーム例

子どもの成長に伴ったリフォーム

お子さんが小さいうちは、キッチンに立ちながら子どもの様子を見守れる間取りが人気です。

成長してくると、親・兄弟との兼用スペースだけでは足らず、1人部屋が必要になります。

 

子ども部屋のポイントは「配置」「動線」

子ども部屋は、お子さんのプライバシーを守りつつも、孤立させない設計が重要です。

住まいの奥など孤立する場所に配置してしまうと、お子さんの様子が伺いにくいです。

子ども部屋は「玄関から、リビングなどの共有スペースを通らないと部屋に行けない」設計にするなど、お子さんの日々の様子がわかるように配置し、動線を引くのがおすすめです。

 

間仕切りや壁の増設で部屋を2つに

「子どもが2人いるけど、空いている部屋は1つしかない」と言った場合、増設リフォームも検討しますが、増設リフォームは工事規模が大きくなる傾向があり予算の問題も出てきます。

壁、もしくは間仕切りドアを増設することで部屋を2つにすることも可能です。

住まい全体の空間をどう使うかも、間取りリフォームのポイントです。

 

子どもと一緒に住む!二世帯住宅リフォーム

二世代住宅の場合は、3つのパターンがあります。

  • 完全同居
  • 完全分離
  • 一部同居

どの部分を共同にし、どの部分を独立させるかで間取りが異なってきます。家族間で話し合い、リフォームの計画をしましょう。

二世帯住宅の場合は前述した「動線」が特に重要になってきます。

それぞれの生活を想像しながら、間取りを決めていくことが成功のポイントです。

二世帯がぶつかってしまう動線やそれぞれのライフスタイルを無視した間取りは、互いにストレスになりやすいです。

 

高齢の方がいらっしゃるご家庭は、住宅の機能によってはバリアフリーのリフォームが必要です。

 

テレワーク・在宅ワークが進むリフォーム

コロナ禍でテレワーク普及も進みました。しかし「生活スペースの中では仕事に集中できない」「ダイニングテーブルで仕事をしていたが、肩や腰の負担が大きく効率が悪い」など、切替えや集中が難しいと言った声も多いです。

 

そんな中で、在宅ワーク用にリフォームを行うご家庭も増えてきました。

「わざわざリフォームをしなくても……」と感じる方も多いかもしれませんが、間仕切りドアやロールスクリーンの新設など、小規模リフォームや空間アイデアで素敵なワークスペースが仕上がります。

 

在宅ワーク用の間取り変更アイデア

  • LDKに造作家具を設置し、スペースを仕上げる
  • 階段下、廊下のデッドスペースにスペースを設ける
  • 広い部屋に間仕切りドアを付けて部屋を1つ作る

 

在宅ワーク用リフォームの注意点

  • 収納、棚は必要に応じて設置する
  • コンセント、電源がない場合は増設する
  • 背景の写り込みが発生した際にリスクのないスペースを確保する

 

間取り変更によるスペース確保だけでは、快適なワークスペースとは言えません。

忘れがちなのが、必要な収納と、コンセント・電源です。特にコンセントと電源はどうしても確保できない場合、増設も必要です。その際、ご自宅のアンペアも確認しましょう。

背景の写り込み問題も、よく聞くテレワークの失敗談です。

間取り変更を行う前に、家族の動線も要チェックです。

 

テレワークがなくなってしまったらムダになる?

テレワークがなくなってしまったという場合も、小さな書斎にしたり、趣味の部屋に可変したりとさまざまな使い方ができます。

「今だけかも」の不安は、それほど心配ありません。ある程度「可変」「転用」できるように設計しておくことがポイントです。

 

子どもが独立した後のリフォームは?

夫婦二人になった後、空いた子ども部屋をリフォームして書斎や趣味の部屋を作る方も多いです。住まいをこれまでと異なる使い方をすることで、豊かなおうち時間が過ごせるかもしれません。

部屋の間仕切りを取払い、広々と使える空間を作るリフォームも人気です。

 

子育てを終えた夫婦2人の住まいリフォーム例

  • 壁や間仕切りを取り除いて、1部屋を広く
  • 和室を広くしたいため、隣の洋室とつなげて全面和室へ
  • 将来的に階段の上り下りで困らないようにダイニングスペースを一部寝室へ

 

子育てという大きな仕事の荷が下りた後は、趣味や自分の時間を楽しむ方が多いです。

年齢を重ねた体や心に負担にならず、安らぎを感じられる住まいにするための間取りをご夫婦で楽しみながら決めていきましょう。

 

わが家のマイスターでは、それぞれのライフステージ、ライフスタイルに合った間取り変更リフォームをご提案します。

豊かな人生には、あなたにピッタリな住まいが必要です。

マイスターが、お客さまの要望に寄り添って住まいづくりをお手伝いいたします。

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