家の第一印象は、玄関で決まります。”住宅の顔”とも呼ばれています。
玄関はその家の印象を大きく左右する要素だと言えるでしょう。
そのため、古くなってきた玄関をリフォームするケースは決して珍しくありません。
玄関がきれいだと、家に帰ってきた時に気分が良くなるだけでなく、お客さまにも好印象を抱いてもらうことができます。
そこで今回のコラムでは、玄関リフォームの種類や必要な費用を解説いたします。
家の玄関が古くなってきた、印象を変えたいなど、リフォームを検討しているという方はぜひご参考にしてください。
玄関リフォームの種類!実際何ができる?
早速、玄関リフォームにはどんな種類があるのか、何ができるのかということを解説していきます。
最新のリフォームはいくつもの選択肢があるので、自分の家の玄関に必要なリフォームは何か、ぜひ考えてみてください。
玄関ドア・扉を交換する
まずは基本的な玄関のドアや扉そのものを交換するリフォームです。
新しいドアになれば外観も一新され、雰囲気も大きく変化するでしょう。
玄関ドアには主に開き戸と引き戸の2種類があります。
見た目はもちろん、機能面でも特徴が異なるため、しっかりと違いを理解して選びましょう。
開き戸の特徴
開き戸は気密性が高く、断熱性に優れているところが特徴です。
暑さ対策にも寒さ対策にもなるため、気候が厳しい地域では特に好まれています。
防音性も高いため、楽器を演奏する家庭などでは、玄関に限らず開き戸が選ばれている傾向にあります。
引き戸の特徴
スライド式の引き戸は力がいらないため、高齢の方や子どもでも楽に扉を開閉できるという長所があります。
開けっ放しにしておくこともできるため、換気をしたい時や、荷物を運び入れたり・運び出したりする時に便利です。
基本的な引き戸は左右の扉のうち、一度に片方しか開けられないというデメリットがありますが、扉を中央から開き、左右の壁側に引き込むタイプもあります。
その分広いスペースが必要にはなりますが、開閉口が非常に広くなり、大きな荷物の出し入れも容易になります。
網戸を取り付ける
玄関を引き戸にする場合は、同時に網戸を取り付ける場合も多いです。
風通しを良くしながら、虫除けや目隠しになるため、夏場は特に重宝するでしょう。
網戸には防犯性が低いという懸念点がありますが、鍵を取り付けることも可能です。
また、ナイフで切り裂かれたり、力づくで破かれたりしないために、耐久性に優れたステンレス製の網戸も登場しています。
玄関収納・靴箱を増設する
日本人は、1人あたり平均5~10足の靴を所持していますが、そうなると4人家族では数十足の靴があることになります。
靴の他にも人数分の傘や、スポーツ用品・アウトドア用品を玄関に置くことも多いでしょう。
それらをきれいに管理するために、収納や靴箱を増設するリフォームが人気です。
また、収納を増設するだけでなく、玄関スペースそのものを拡張し、シューズクロークを作り出すリフォームも人気が高まってきています。
シューズクロークとは、主に玄関横に設置される大きな収納スペースのこと。
「シューズ」と名の付く通り、もともとは靴を収納する目的で利用されていましたが、ゴルフバッグ・自転車・ベビーカーなどのサイズが大きい物を収納できる利便性の高さで注目を集めています。
玄関手洗いを増設する
新型コロナウイルスの流行に伴い、帰宅してすぐ手洗い・うがいをできるよう、玄関・廊下に手洗い場の設置を希望する方が増えています。
玄関の一角に手洗い場を設置することで、帰宅後まず手洗い・うがい・アルコール消毒ができ、リビングや廊下の壁・照明のスイッチなどを触る前に手洗いでき、家の中に菌や汚れを持ち込んでしまうリスクを減らせます。
また、来客時のお客さまの手洗い場としても玄関手洗いはとても便利です。洗面化粧室はあまりお客さまにはお見せしたくないという方も多いため、玄関に手洗い場があると水まわりを見せずに手洗い場をお使いいただくことができます。
玄関まわりの壁・床を変更する
もともと玄関は土足で歩き回る場所であるため、どうしても土埃が舞ってしまい、壁や床は気づかないうちにどんどん汚れていきます。
外装・内装のどちらに関しても、壁や床を変更すれば、玄関の雰囲気は大きく変化します。
また、最近は簡単に汚れを拭き落とせる壁紙や床タイルも登場しています。
従来の素材は隙間に汚れが溜まって、なかなかきれいにすることができませんでしたが、最新の素材には防汚性に優れたものが多いです。
土間を広くする
近年は土間(土足で歩く部分)を拡張するリフォームの人気が高まってきています。
土間が広くなることで開放感が増し、メリハリのあるデザインになります。
また、DIYが趣味の方にも好評です。
庭がない住居において、木材をカットして木くずなどが出る作業などをするには、玄関はちょうど良い空間ですが、土間が広くなれば作業もしやすくなります。
バリアフリー化・ユニバーサルデザイン化する
- 段差をなくす
- スロープを設置する
- 手すりを設置する
- 腰掛け椅子を設置する
上記のように、玄関でもバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化できる要素はいくつかあります。
親や自分自身の老後のため、今のうちから住みやすい家にリフォームしておくことはとても大切です。
玄関を増築する
正面玄関とは反対の裏口、庭やガレージへの出入口など、リフォームによって新しく玄関を増築することも可能です。
ただし、その際の費用は大きくバラつきがあります。
もともとある形状を利用できれば比較的リーズナブルにはなりますが、例えば二世帯住宅にリフォームするにあたり、2階に玄関を増築する場合もあります。
玄関だけでなく、階段や足場も設置しなければならないため、必要な費用は格段に上がってしまいます。
玄関リフォームにかかる費用
次に玄関リフォームに必要な費用についてです。
以下の3つのパターンに分けて、目安となる費用がどれくらいなのか解説していきます。
- 既存のドア枠を利用する場合
- 玄関構造を変更・拡張する場合
- 玄関を増築する場合
ただし、実際に必要な費用はリフォームによって全く異なります。
素材やデザインにこだわればそれだけコストも高くなってしまうため、あくまでご参考程度に確認してみてください。
既存のドア枠を利用する場合
玄関のドア・扉をリフォームする上で最初に選択すべきなのは、もともとある玄関枠を利用するかどうかということです。
もし既存のドア枠を利用するのであれば、ドアを交換するのみで大がかりな工事は必要ありません。
費用を抑えられるだけでなく、工事時間も短縮できます。
早い場合は1日とかからず工事が完了し、必要な費用はおよそ10~50万ほど。
意外と開きがありますが、例えば断熱性に優れたドアにリフォームする場合などは、費用も高くなる傾向にあります。
ドア交換と同時に周囲の工事をする場合
ドアを交換すると同時に、床・壁・収納などの工事を行う場合には、リーズナブルに抑えても50万~100万円ほどの費用が必要になります。
費用が高くなる分、劣化した部分をきれいにするだけでなく、断熱性や防汚性を高めたり、使い勝手を良くしたりと、リフォームの幅はかなり広がります。
玄関構造の変更や増築する場合
玄関の壁を一度取り壊して新しく作り直したり、新しく玄関を増築したりする場合には、ほとんどのケースにおいて大がかりな工事が必要になるでしょう。
工事の規模やその玄関の構造にもよりますが、多くの場合、そのリフォーム費用は100万円以上必要になります。
玄関リフォームで家の雰囲気を一新!
今回のコラムでは玄関のリフォームについて解説いたしましたが、お役に立ちましたでしょうか。
冒頭でもお伝えした通り、家の中でも玄関は特別な空間の一つです。
玄関を新しくすることで、家全体の雰囲気は大きく変わることでしょう。
ただし、最新のリフォームは素材や技術が進化し、それに伴って選択肢も大幅に増加しています。
どのようなリフォームにするか迷ってしまうという方がいらっしゃれば、まずは専門家に相談しましょう。
わが家のマイスターでは、リフォームのご相談はもちろん、見積依頼も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。