今年も猛暑の日本。厳しい暑さが続く中、熱中症予防の基本は、やはりこまめな水分補給。室内で喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂ることが大切です。

同時に、お家自体の暑さ対策もとても重要となります。
比較的簡単にできて効果的な対策の一つが窓のリフォーム。

そこで今回は、国のリフォーム補助事業を活用しておトクに暑さ対策できる窓のリフォームについて解説します。

 

目 次

窓が暑さの原因になる理由とは

 

環境省の調査※によると、夏場の室内に侵入する熱の7割以上が開口部(窓や扉など)を通じて入ってくることがわかっており、窓の断熱性能が低いと外気の影響を受けやすくなります。
そのため、窓の断熱性を高めるリフォームは、室内の暑さを軽減するのに効果的です。※参照:環境省『環境白書』

 

窓リフォームで実現できること

 

主な窓リフォームは以下の4つです。

  • 遮熱フィルムの使用
  • 内窓の設置
  • 窓サッシの交換
  • ペアガラスへの交換

 

遮熱フィルムの使用

手軽に窓の遮熱性を高められるのが、既存の窓ガラスに貼る遮熱フィルムです。
南向きや日当たりの強い窓に施工することで、室内への熱の侵入を抑えることができます。

 

内窓の設置

内窓とは既存の窓枠よりも内側にもう一つ取り付けた窓のこと。窓を二重にすることで外気の影響を受けにくくなり、室内の温度を快適に保ちやすくなります。

 

窓サッシの交換

従来、日本の住宅の窓はアルミサッシが一般的でした。アルミには耐久性が高いなどのメリットがある一方、熱伝導率が高く、外気の暑さや寒さを家の中に伝えやすいというデメリットがあります。
そこで、アルミよりも熱伝導率が低く、外からの熱を家の中に伝えにくい樹脂サッシに変えることで、家の中の温度を一定に保ちやすくなります。

 

ペアガラスへの交換

窓そのものが複数枚になったペアガラスやトリプルガラスを選択することで、窓サッシは1つのまま、内窓のような効果を得ることができます。
特にガラスの間に特殊な金属膜を施したLow-Eガラスは断熱性能が高く、結露対策としてもおすすめです。

 

 

窓リフォームの3つのメリット

 

窓リフォームには、住まいの快適さを向上させる以下の3つのメリットがあります。

  1. 一年を通して快適な住まいになる
  2. 光熱費を節約できる
  3. 防音・防犯対策になる

窓のリフォームを検討中の方は、ぜひ確認しておきましょう。

 

1.一年を通して快適な住まいになる

窓リフォームの一番のメリットは、住まいの断熱性を向上させ、夏涼しく、冬あたたかい、快適な環境をつくれることです。
近年は猛暑となることも多く、夏の暑さを軽減させることは熱中症予防や健康の維持にも非常に重要です。

また、家の断熱性を上げることで、家の中の温度を一定に保ちやすくなり、冬場の急激な温度差によって起こりやすいヒートショックの危険性も軽減できます。

 

2.光熱費を節約できる

窓の断熱性を高めることで、冷暖房の効きが良くなり光熱費の節約につながります。
窓のリフォームには費用がかかるものの、長い目で見ると経済的な効果が期待できます。

 

3.防音・防犯対策になる

窓の性能を上げると、断熱性とともに防音性も高まります。
外からの車や雨の音を軽減するため、静かで快適に過ごせるだけでなく、ペットの鳴き声など気になる音漏れも軽減できます。
また、内窓を設置して二重窓にすることで防犯性も向上します。

 

 

先進的窓リノベ2025事業とは

今なら国のリフォーム補助事業を活用しておトクにリフォームをすることができます。

先進的窓リノベ2025事業は、断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業です。
対象工事は、窓ガラスの交換、内窓の設置、外窓の交換(カバー工法・はつり工法)、ドアの交換(カバー工法・はつり工法)※1。
本事業における「外窓」とは、住宅の外皮部分※2にある開口部に設置する建具のうち、屋外から施錠できない建具をいいます。

1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事が対象となり、補助額は一戸当たり200万円が上限※3。
事業の予算上限があるためお早めの申請をおすすめします。

 

※1 改修を行う住戸のドア(住宅の外皮部分※2にある開口部に取り付けられているものに限る)を、窓の改修と同一契約内で断熱性能の高いドアに改修する場合に限り補助対象となります。
※2  外壁ライン上にある熱的境界をいいます。
※3 対象期間や補助額などの詳細はこちらから ⇒ 先進的窓リノベ2025事業

 

国のリフォーム補助事業を活用して夏を快適に過ごそう

 

夏の暑さ対策は快適な室内環境だけでなく、光熱費の節約にもつながります。
自宅でおこないたい窓リフォームが先進的窓リノベ2025事業の対象となるかどうか、補助額なども含めて気になる方はぜひわが家のマイスターにご相談ください。