キッチンを快適だと感じるポイントは、「キッチン自体の性能」「間取り」「温度」が関係しています。
中でも、この時期に気になるのは「温度」ではないでしょうか。
冬は寒く夏は暑いキッチンだと、料理や洗い物をする時間がおっくうになり、そもそもキッチンに立ちたくないと思うこともあるでしょう。
キッチンは毎日使う場所だからこそ、断熱リフォームで快適な空間に変えてみませんか。
今回はキッチンの寒さや暑さの原因や対策方法、断熱リフォームで快適に変わったキッチンの事例を3つご紹介します。

 

 

目 次

キッチンの暑さ・寒さの原因

キッチンが暑かったり寒かったりする原因は、以下が考えられます。

  • 暑い原因  :調理時の熱、換気扇の機能
  • 寒い原因  :換気扇で空気が入れ替わる、フローリング
  • 共通する原因:窓や勝手口などの開口部、間取り、冷暖房の位置

 

暑い原因

加熱調理中、換気扇の機能が弱いなど十分に熱を逃がしきれない場合、室温上昇の原因となる場合があります。

 

寒い原因

加熱調理中、換気扇をつけることで室内の空気が入れ替わり、寒さを感じやすくなります。
また、床がフローリングだと足元から寒さが伝わってくるのも寒さの原因のひとつです。

 

共通する原因

暑い・寒いキッチンに共通するのが、窓や勝手口・間取り・冷暖房の位置です。
窓や勝手口の位置や性能によっては、暑さや寒さが入り込みやすくなります。
特に昔ながらのアルミサッシの単板ガラスでは、外気温に影響されることも。

 

また、間取りもチェックしてみましょう。
独立キッチンなど熱がこもりやすい間取りは暑くなりやすく、キッチンが玄関に近い間取りだと冷気が伝わって寒くなりやすいです。
間取りと関連する話になりますが、キッチンまで冷暖房が届かない構造だと、暑かったり寒かったりする原因のひとつになります。

 

 

キッチンの暑さ・寒さを解消するためのおすすめアイテム

今すぐキッチンの暑さや寒さを何とかしたい場合におすすめしたいアイテムをご紹介します。

 

【暑さ対策】サーキュレーターや冷風機

空気がこもりやすい構造の場合、サーキュレーターで空気の循環を促すといいでしょう。
冷風機は冷やせる範囲が狭いものの、調理中など限られた場所で使用するのに向いています。

 

【暑さ対策】断熱シートやすだれ

空気がこもりやすい構造の場合、サーキュレーターで空気の循環を促すといいでしょう。
冷風機は冷やせる範囲が狭いものの、調理中など限られた場所で使用するのに向いています。

 

【寒さ対策】断熱シートやパネル

窓や勝手口から冷気が入っている場合も、断熱シートを窓に貼るといいでしょう。
サッシの性能が低い場合、冷気を遮断するパネルもあわせて設置するのがおすすめです。

 

【寒さ対策】小型ストーブ

電気ストーブや小型のファンヒーターなどを、足元に置いておくと寒さが和らぎます。
狭い範囲なので小さいものでも効果を感じられるでしょう。

 

【寒さ対策】キッチンマットやスリッパ

足元から冷えを感じる場合、キッチンマットやスリッパなどで対策をしましょう。
それでも冷たく感じる場合は、コルク性のジョイントマットなどを敷くのもおすすめです。

 

 

キッチンの暑さ・寒さを根本から解消する断熱リフォームとは

簡易的な対策方法をお伝えしましたが、原因を根本から解消しなければずっと夏は暑く、冬は寒いキッチンのままです。

そこでおすすめしたいのが断熱リフォーム。
断熱リフォームを行う箇所には窓、壁、床、天井などがありますが、中でもおすすめしたいのが窓のリフォームです。

実は家の中で熱の出入りが多い場所は、窓です。
夏場は約73%、冬場は約58%もの熱が出入りする場所※なので、暑さ寒さを改善するには窓の断熱性能を上げると効率が良いでしょう。

※詳しくは、こちら。具体的にキッチンの窓断熱リフォームには、以下のような方法が取られます。
どちらが適しているか判断しづらい場合は、一度リフォーム会社に相談をしてみてください。

 

工事内容

・窓交換(カバー工法):古い窓を取り外し、上から新しい窓枠を覆い被せる。
・内窓取り付け(二重窓):今ある窓は残して、内側にもう一つ窓を追加する。

 

メリット

・窓交換(カバー工法):窓が1枚で開閉しやすい、はつり工法のように外壁を壊す必要がない

・内窓取り付け(二重窓):窓交換よりもリーズナブル

 

デメリット

・窓交換(カバー工法):やや費用が高くなる、少しだけ開口部が小さくなる

・内窓取り付け(二重窓):窓が二重になるので、開閉やお手入れの手間が増える

 

おすすめの場所

・窓交換(カバー工法):出入りの多い掃き出し窓、開閉することが多い窓、開閉方法を変えたい窓

・内窓取り付け(二重窓):あまり開閉や出入りしない窓

 

 

キッチンの断熱リフォーム事例

ここからはキッチンの窓を断熱リフォームした事例をご紹介します。

 

事例1:内窓を設置し魔法瓶のように快適な温度を保つリフォーム

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キッチンに小窓と勝手口がある事例です。
2カ所の窓から熱が出入りしやすくなっていたため、内窓を取り付けて断熱性能を向上させました。
内窓を設置するだけなので、工事も数時間あれば終了するのもメリット。
断熱性はもちろんのこと、明るい茶色の内窓で見た目もおしゃれで気分を一新できます。

 

事例2:防犯や防音効果のある内窓で断熱と静かさを実現

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こちらはキッチンの勝手口に内窓を取り付けた事例です。
コンロのすぐ横にある勝手口から冷気が伝わりやすかったため、内窓を設置することで熱の出入りを防ぎ、寒い冬でも快適に料理ができるようになりました。
内窓を設置しても明るさはそのままなのがうれしいポイントです。

 

事例3:窓を取り替えて断熱性能アップ

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キッチンの間取りを変更するのに伴い、窓を交換した事例です。
既存の窓は明かり取りには申し分なかったのですが、外の熱が伝わりやすく暑くて寒いキッチンになる原因をつくっていました。
リフォーム後は引き違い窓に交換し、外の様子が見られる透明なガラスに変更しました。
複合サッシと複層ガラスで熱の出入りを防ぎ、1年中快適なキッチンに生まれ変わりました。

 

 

キッチンの断熱リフォームで快適な空間をつくろう

キッチンの断熱性能を高めていつでも快適な空間にすることで、料理にも集中しやすくなります。
毎日使う場所だからこそ、温度変化を少なくしたいものです。

「わが家のマイスター」は、お客さまのキッチンに合った最適な断熱リフォームをご提案いたします。
キッチンの暑さや寒さにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。