浴室や洗面脱衣室が「夏は暑く、冬は寒い」とお悩みではないですか?
1日1〜2回程度と利用回数は多くない場所なので、つい我慢して使っている方も多いはず。
我慢して使い続けると快適さが損なわれるだけでなく、実は健康にも影響を与える可能性があるのはご存じでしょうか。
そのお悩み、断熱リフォームで一気に解決しましょう!
今回は浴室・洗面脱衣室の気温が変わりやすい原因と、断熱リフォーム後の快適なくらしを事例とともに解説します。
浴室・洗面脱衣室が暑い原因・寒い原因は?
まずは、浴室・洗面脱衣室がほかの部屋に比べて暑いまたは寒い原因を探りましょう。
寒い原因
1.北側に設置されることが多い
日当たりのいい南側には長時間過ごすリビング配置して、使用頻度が少ない浴室・洗面脱衣室を北側に配意するケースが多くなります。
北側は日当たりがいいとは言えず、室温が上がらないので冬場の寒さの原因のひとつに。
2.換気
湿気がこもりやすい浴室・洗面脱衣室には換気扇がついています。
湿気を追い出して新鮮な空気を取り込める分、部屋のあたたかい空気も逃げやすくなります。
3.床材が冷たい
ひと昔前の浴室の床材は、タイル張りが主流でした。
防水・耐久性に優れた反面、冬場は冷えて入浴がおっくうになる原因に。
また、床下の断熱がきちんとされていないと、床の温度自体も下がってしまいます。
暑い・寒いに共通する原因
1.冷暖房器具がない
浴室・洗面脱衣室は、使用頻度が低くスペースも狭いため、冷暖房設備を取付けていないケースが多いため、外気温の影響を受けやすくなります。
2.窓から外気が侵入
換気や採光のための窓から熱が出入りするのも原因のひとつ。
窓は最も熱が出入りがしやすい場所で、冬場の部屋のあたたかさは約6割窓から逃げて、夏の暑さは約7割窓から入ってきます。
特に、単板ガラスは断熱効果が低く、さらにサッシや窓のフレームがアルミの場合はより外気温が伝わりやすくなります。
3.断熱性能が低い
浴室は構造上、床下断熱が難しい場所なので基礎断熱を行います。
しかし、昔の浴室は基礎断熱が行われていない場合もあり、床下の気温がダイレクトに伝わってしまいます。
浴室・洗面脱衣室が暑いデメリット・寒いデメリット
浴室・洗面脱衣室が暑いまたは寒いことで快適に利用できないのはもちろん、「ヒートショック」など健康に影響を及ぼす可能性もあります。
ヒートショックとは、気温の変化で血圧が大きく上下し、心筋梗塞、脳梗塞など血管に重篤な症状を引き起こす現象のことを言います。
温度差が10℃以上ある場所で起こりやすいと言われていて、冬場だけでなく夏に起こることも。
特に高齢者や持病がある方はリスクが高まるので注意が必要です。
手軽にできる!浴室・洗面脱衣室の暑さ・寒さ対策
今すぐに浴室・洗面脱衣室の暑さや寒さを何とかしたい場合もあるはず。
ここでは、手軽に行える対策を3つご紹介します。
【暑さ・寒さ対策】窓に断熱シートを貼る
先ほどもお伝えしたように、窓は熱の出入りが最も多い場所です。
浴室や洗面脱衣室に窓がある場合は、断熱シートを貼ってみましょう。
フィルムや気泡緩衝材の断熱シートを窓に貼るだけなので、とても手軽で費用もお手頃。
ホームセンターなどで購入できるので、思い立ったときに行えるのもメリットです。
【暑さ・寒さ対策】浴室・洗面脱衣室の温度調整
リビングと浴室・洗面脱衣室の温度変化をなくすのも有効的です。
リビングと洗面脱衣室につながるドアを開けて気温差をなくしたり、洗面脱衣室に冷風機やミニヒーターを置くのも良いでしょう。
冬場は浴槽のふたを開けてお湯張りをしたり、温かいシャワーをしばらく出したりして、浴室の温度を上げるのもおすすめです。
【寒さ対策】床にマットを敷く
タイル張りの浴室には、浴室用マットを敷くのもいいでしょう。
脱衣室にもジョイントマットを敷き、その上にバスマットを置くと床の冷たさを感じにくくなります。
ただし、どちらも滑ると危険ですので、滑り止めがついているものを選ぶとよいでしょう。
断熱リフォームで浴室・洗面脱衣室の暑さ・寒さを根本から解決しよう!
手軽に行える暑さ・寒さ対策は一時しのぎ。
毎回行う手間もありますし、方法によっては毎月の光熱費が増える可能性もあります。
やはり、根本から解決するには「断熱リフォーム」がおすすめです。
浴室・洗面脱衣室には、主に以下のようなの断熱リフォームをおこないます。
- 窓断熱 →ガラスやサッシの取替え、内窓の設置
- 床下、基礎の断熱 →床下に断熱材を入れ、浴室の基礎に断熱材を施す
- 壁、天井の断熱 →壁や天井に断熱材を入れる、または取替え
- 浴室のフルリフォーム →在来工法からシステムバスに取替え
- 浴室暖房乾燥機の取付け →換気扇から浴室暖房乾燥機に取替え
どの断熱リフォームが適しているかは、実際に現地調査をしてみないと分かりません。
浴室・洗面脱衣室の断熱リフォーム事例
ここからは、浴室・洗面脱衣室の断熱リフォーム事例をご紹介します。
事例1:浴室に内窓を設置して二重窓へ
<Before>
<After>
浴室の窓に内窓を取り付けた事例です。
窓を取替えるより、工期が短くて費用も安くなります。
断熱効果はもちろん、防犯効果や防音効果も高まり、落ち着いてくつろげる浴室になりました。
事例2:タイル張りの浴室を暖かいシステムバスへリフォーム
<Before>
<After>
在来工法のタイル張りの浴室を、システムバスにリフォームした事例です。
床のひんやり感がなくなり、浴槽の温度も下がりにくくなるなどメリットがたくさんあります。
また、浴室の窓にはLow-E複層ガラスを採用。夏は外からの熱を通しにくく、冬はあたたかい室内の熱を逃がしにくくなるため、いつでも快適な温度をキープしてくれます。
事例3:すきま風が寒かった洗面室を快適にリフォーム
<Before>
<After>
施工前の洗面室は、窓からの冷気で冬場の寒さが悩みでした。
そこで、窓を断熱効果の高いものに取替えて、冷気をシャットアウト。
同時に洗面化粧台も取替えることで、明るくて快適な洗面室に生まれ変わった事例です。
事例4:浴室・洗面脱衣室で4つの性能向上リフォーム
<Before>
<After>
最後は、「省エネ対策」「ヒートショック予防対策」「バリアフリー化」「動線・収納改善」の4つの機能性を向上させた事例です。
浴室は、システムバスに取替えて、既設の窓を断熱効果の高いものに取替えました。
洗面脱衣室の窓には内窓を設置して、季節を問わず快適な空間になりました。
さらに浴室と洗面脱衣室との段差をなくしてバリアフリー化も。
動線や収納も改善することで、使いやすい水まわり空間に仕上げました。
断熱リフォームで浴室・洗面脱衣室を快適に!
浴室・洗面脱衣室は、リビングなどに比べるとどうしても使用頻度が少なく、暑さや寒さを我慢しがちですが、健幸なくらしのためにも温度差の少ない快適な空間にリフォームしてみてはいかがでしょうか。
「わが家のマイスター」では、暑さ・寒さのお困りごとをお伺いして、最適な断熱リフォームをご提案いたします。
ぜひお気軽のご相談ください。