家族団らんの時間を過ごすリビングでは、できるだけ快適に過ごしたいですよね。
しかし、夏は暑く冬は寒くなるリビングに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

室温が変わりやすいリビングは、断熱性能の低さが原因かもしれません。
断熱性能は快適さだけでなく、時には家族の健康に影響するおそれも。

今回は断熱リフォームの必要性について、具体的なリフォーム方法や施工事例と共に解説します!

 

目 次

夏は暑く、冬は寒いリビングになってしまう原因

夏は暑く、冬は寒い……そんなリビングになってしまうのは、断熱性能の低さが原因かもしれません。

熱には、あたたかい場所から冷たい場所へと移動する「熱伝導」という性質があります。
熱伝導を防げないと、夏は窓や壁を通して外の熱が室内に伝わり、冬は室内の熱が外に流出し、室温が変わりやすくなる原因に。

室温を一定に保つためには、熱を移動しにくくする断熱が必要です。
断熱性能が高ければ、室内の温度を一定に保てるので、夏は涼しく冬もあたたかく過ごせます。

 

 

暑い家・寒い家の健康リスク

外気温の影響を受けやすい家で、最も恐ろしい健康リスクはヒートショックです。
ヒートショックによる死亡者数は、交通事故のおよそ7倍だとご存じでしょうか。

ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧や脈拍が大きく変動して起こるダメージのこと。
急激な血圧変化が心臓や血管に大きな負担を与え、時には心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中を引き起こすこともあります。

また、夏に暑くなりやすい室内では熱中症の危険も。
断熱性能が低い家に住み続けるのは、健康リスクが発生する可能性があるのです。

 

 

快適な空間で暮らしが変わるって本当?

部屋の寒暖差がなくなれば、ヒートショックの心配が減るのはもちろん、体温調節がしやすくなればストレスも軽減するでしょう。
身体の冷えが改善されて毎日をアクティブに過ごせるので、気持ちもリラックスできますよ。

 

 

リビングの断熱リフォームの方法

リビングの断熱リフォームには、おすすめの方法が3つあります。
それぞれ見ていきましょう。

方法1.壁や天井に断熱材を施工

1つめは、壁や天井に断熱材を施工し、家全体の断熱性能を高める方法です。
冷房時に天井を通して入り込む熱は約11%、壁は約7%になります。
暖房時は家の中の熱が、壁や天井を通して約20%も外に漏れています。
断熱材を施工すれば、屋根や壁からの熱伝導を防ぐことが可能です。
ただしリフォーム工事は既存の壁や床を剥がして行うため、比較的大掛かりになるでしょう。

 

方法2.外壁塗装

2つめの方法は、断熱効果を高める外壁塗装です。

一般的な戸建て住宅は、築10年での外壁の塗り替えが推奨されています。

塗り替えのタイミングがきたら、ぜひ断熱性能のある外壁塗装を試してみましょう。

壁や天井の断熱工事と併用すれば、さらに効果も高まりますよ。

足場を組んで行うため、2週間ほどの工事期間が必要な場合もあります。

 

方法3.内窓

3つめの方法が、内窓の取り付けです。
窓は家の中で最も熱の出入りが多い場所であり、夏は約73%の熱が窓から入り込み、冬は約58%の熱が逃げていきます。
内窓を取り付けることで既存窓との間に空気の層が作られ、簡単に断熱効果が得られます。
内窓の取り付けは、早いものだと1窓あたり1時間程度で工事が完了。
断熱リフォームの中でも、内窓の取り付けは特に手軽に断熱効果が期待できる方法です。

 

 

リビングの断熱リフォーム事例紹介

ここからは内窓の断熱リフォーム事例を紹介します。

 

リフォーム事例1:掃き出し窓におしゃれな内窓を設置

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは既存の掃き出し窓に、内窓を取り付けた事例です。
面積の広い掃き出し窓のリフォームは、見た目の変化も気になるところ。
今回は内窓に、明るい茶色を選択。
お部屋の雰囲気もぐんと明るくなりました。

<施工前>

 

 

 

 

 

 

 

 

<施行後>

 

 

 

 

 

 

 

 

内窓には気密性や断熱性だけでなく、防音性を高める効果も。
部屋の雰囲気を明るく変えつつ、住まいの性能までも向上させる実用的なリフォームです。

 

リフォーム事例2:内窓で結露の悩みを解消

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは結露の悩みを解消するために、内窓を取り付けて断熱効果を高めた事例です。
サーモグラフィカメラで撮影した画像を見ると、施工前と施工後では、表面温度を示す色のつき方が大きく異なっています。

<施工前>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<施工後>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

施工前画像では、窓の色は青く温度の低さがわかります。
一方で内窓施工後は、窓の色は室内の他の場所と、ほぼ変わりません。
内窓の施工前は、いかに窓から熱が逃げていたか、よくわかりますね。
内窓を取り付けて断熱効果が高まれば、エアコンの効きもよくなるので、電気代の節約にもつながるでしょう。

 

リフォーム事例3:内窓で寒さと結露を防ぐ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に紹介するのは、長年悩まされてきた寒さと結露を解消するために、内窓を取り付けた事例です。
冬に多く発生する結露は、カビが生えやすくなる原因の1つ。
放っておくとカビの胞子が部屋に拡散し、アレルギー性鼻炎や喘息を引き起こす原因となる可能性があります。
内窓の設置で断熱性と気密性が上がり、寒さの悩みと結露の悩みを一度に解消。
毎日結露を拭き取る手間から開放され、見た目もすっきりと仕上がりました。

 

 

断熱リフォームで年中快適に過ごせるリビングに!

室内の寒暖差を少なくして快適なリビングにするためには、断熱リフォームが欠かせません。
窓は特に外気温の影響を受けやすい部分ですが、内窓の設置により、断熱リフォームがしやすい部分です。
内窓で断熱性や気密性を高めれば、結露も予防できるので、自宅のリビングはさらに快適になるでしょう。

わが家のマイスターでは、それぞれのご家庭にあわせた断熱リフォームの相談を承っています。
気になる方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。