「寒い部屋をまとめて断熱リフォームしたい」そう思っている方々には、今が絶好のチャンスかもしれません。
2024年3月中下旬から、国土交通省・経済産業省・環境省が3省連携でおこなう「住宅省エネ2024キャンペーン」の交付申請期間が始まります。
そこで今回は、住宅省エネ2024キャンペーンの概要について、どんなリフォームが補助金交付の対象となるのかなど、事例を交えてながら解説します。
住宅省エネ2024キャンペーンとは?
住宅省エネ2024キャンペーンとは、省エネ推進を支援する4つの事業のことです。
省エネにつながるリフォームや給湯器の設置などで、まとまった補助金が支給されます。
- 子育てエコホーム支援事業
- 先進的窓リノベ2024事業
- 給湯省エネ2024事業
- 賃貸集合給湯省エネ2024事業
それぞれの事業の概要を見ていきましょう。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業とは、若者夫婦世帯や子育て世帯を対象とした省エネ支援事業のこと。
省エネ性能の高い新築住宅を購入したり、断熱などの省エネリフォームをおこなった世帯に給付が行われます。
名前の通り若者夫婦世帯や子育て世帯が優遇されますが、リフォームの場合はどの世帯でも対象となるため、忘れずにチェックしておきたい制度です。
過去におこなわれた同様の事業は、交付が12月末までの期限でしたが、早い年は9月末には予算上限に達して終了しています。
今年も早めの受付終了が予想されるため、利用を検討されている方は早めに動きましょう。詳しい内容はこちら:「子育てエコホーム支援事業」公式ホームページ
先進的窓リノベ2024事業
先進的窓リノベ2024事業とは、窓の断熱リフォームで補助金が支給される制度です。
窓は熱の出入りが大きい場所であり、窓の断熱性能が高まると冷暖房費が抑えられることにもつながります。
こちらの補助金は、ガラス交換や窓全体を交換するだけでなく、内窓の設置も対象です。
窓の工事と同時の申請であれば、ドア交換でも申請できます。
- 対象世帯 :どの世帯でも
- 対象補助金額:上限200万円
- 交付申請期間:2024年3月中下旬~2024年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)
なお窓の大きさや性能によって支給される金額が異なります。
性能の低い窓は対象外となる可能性もあるため、施工前に対象商品かどうか確認をおこないましょう。
補助金額が5万円以下の場合は申請ができないため、必ず補助金額が5万円以上の工事になるか登録事業者に問い合わせてから着手してください。
詳しい内容はこちら:「先進的窓リノベ2024事業」公式ホームページ
給湯省エネ2024事業
給湯器省エネ2024事業は、指定する高効率給湯器を導入した方に補助金が交付される制度です。
給湯器が占めるエネルギー消費量は大きく、高効率の給湯器の導入により省エネに貢献することが目的です。
- 対象世帯 :どの世帯でも対象(戸建て、共同住宅どちらも対象)
- 対象商品 :エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファーム
- 補助対象 :購入またはリース利用(新築・リフォーム問わず)
- 補助金額 :上限20万円/台
- 交付申請期間:2024年3月中下旬~2024年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)
給湯器の性能によって補助額が加算されるとともに、既存の給湯器の撤去にも補助金が交付されます。詳しい内容はこちら:「給湯省エネ2024事業」公式ホームページ
賃貸集合給湯省エネ2024事業
賃貸集合給湯省エネ2024事業とは、賃貸物件を保有するオーナーが対象の補助金交付制度です。
導入した給湯器の台数に応じて補助金が交付されます。
- 対象者 :賃貸集合住宅のオーナー
- 対象商品 :エコジョーズ、エコフィール
- 補助対象 :購入またはリース
- 利用補助金額:5~7万円/台
- 申請期間 :2024年3月中下旬~2024年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)
詳しい内容はこちら:「賃貸集合給湯省エネ2024」事業公式ホームページ
住宅省エネ2023キャンペーンからの変更点
2023年に行われていた住宅省エネキャンペーンとの変更点をまとめました。
子育てエコホーム支援事業
- 子育てエコホーム支援事業の要件に「長期優良住宅」が追加
- 上記に伴い「ZEH住宅」の補助金が100万円→80万円に減少
- リフォームの要件にあった「安心R住宅」がなくなり、「長期優良リフォーム」が追加
- リフォーム「その他の世帯」に対する交付額が引き下げられた(30万円→20万円に)
先進的窓リノベ事業
- 要件から「契約日」がなくなった
給湯省エネ事業
- 撤去費用が補助対象となる
- 製品ごとに補助額が設定された
- 賃貸物件向けとして、新たに「賃貸集合給湯省エネ2024事業」が追加
補助金申請時に注意すべきポイント
補助金申請の際に覚えておきたい主なポイントを紹介します。
- キャンペーンに登録した事業者しか申請できない
- 工事完了後の申請となる事業については申請期限に注意
- 事業によっては一定額以上の補助金額にする必要がある
まずどの補助金制度を利用するにも、登録している事業者しか申請できません。
そもそも申請は施工業者がおこなう必要があるため、工事契約前に必ず登録事業者かどうか確認をしましょう。
各事業は2024年12月31日が交付申請期限ですが、それぞれ予算が定められているため、早めに申請受付を終了することもあります。
実際、2023年に実施された「こどもエコすまい支援事業」は、2023年9月28日に予算上限に達し受付が終了しています。
補助金を活用してリフォームできるように、今のうちから行動すると良いでしょう。
また事業によっては最低補助金額が定められている場合もあります。
例えば子育てエコホーム支援事業や先進的窓リノベ事業は補助金額が5万円以上でないと申請ができません。
1カ所の工事では最低補助金額に達しないことがあるため、登録事業者と相談をして補助金が受けられるようにしましょう。
断熱リフォームの事例紹介
子育てエコホーム支援事業や先進的窓リノベ事業などが利用できる工事として、代表的なのが断熱リフォームです。
ここからは断熱リフォームの事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
事例1:キッチンの窓&勝手口の断熱リフォーム
キッチンは調理により熱がこもりやすい場所です。
窓の性能が低ければ、外気の熱が流入して夏場は室温が上昇しやすくなります。
キッチンの窓や勝手口に内窓を取付けるリフォームをおこなうことで、外気の流入や室温の流出を防げぐことができます。
年間を通じて快適な室温を保てれば、毎日キッチンに立つ時間が快適になるでしょう。
関連記事:断熱リフォーム事例紹介!キッチンを快適な空間にするヒント
事例2:玄関ドアの断熱リフォーム
玄関ドアも熱の出入りがしやすい場所。
特に冬場は外の寒い空気が伝わり、寒い玄関になってしまうことも。
断熱性能の高い玄関ドアに取替えると、外気が伝わりにくく冬でも寒くない玄関に。
関連記事:玄関の寒さを解消しよう!断熱リフォームガイド&事例紹介
事例3:浴室の断熱リフォーム
浴室の寒さは、ヒートショックなど健康を損ねてしまう危険性があります。
昔ながらのタイル張りの浴室で床がヒヤッとしやすく、窓も断熱性能が低いため外気が伝わりやすくなります。
そこでシステムバスに取替えて、窓も断熱性能が高い製品と交換することで、冬場でも寒さが伝わりにくい浴室になり、ゆっくり入浴できる快適なバスルームに。
関連記事:断熱リフォームの事例紹介!快適な浴室・洗面脱衣室で健幸なくらしに
事例4:リビングの掃き出し窓の断熱リフォーム
リビングは1日の中で最も長く過ごす場所と言われています。
夏は暑く冬は寒いリビングだと快適に過ごせないだけでなく、冷暖房効率が悪くなり光熱費アップにもつながります。
そこで、掃き出し窓を断熱リフォーム!内窓を設置することで断熱性能が向上し、大きな窓に取替えても暑さ・寒さが伝わりにくくなります。
関連記事:断熱リフォームの事例紹介!快適なリビングで手に入れる健康な生活
省エネリフォームには賢く補助金を活用しよう
省エネリフォームをおこなうことで、住む人の健康を守るだけでなく冷暖房費の節約につながるケースがあります。
この機会に補助金を活用してお得にリフォームしてみてはいかがでしょうか。
「わが家のマイスター」は住宅省エネキャンペーンの登録事業者です。
省エネリフォームをお考えの方は、お気軽にご相談ください。
お客さまに最適なリフォームプランと、どの事業を活用すれば多くの補助金が交付されるか丁寧にご説明させていただきます。