「お風呂やトイレが古くなってきた」「お湯が出にくいから給湯器の交換時期かも」。
住んでいると、定期的に水まわりリフォームや設備交換の時期がやってきます。
そんなとき必要な部分だけリフォームするのではなく、同時に省エネを意識したリフォームをすることで、国や自治体から補助金がもらえることがあります。
今回はリフォームを検討している方のために、利用しやすい補助金制度をご紹介します。

 

目 次

省エネリフォームってどんなリフォーム?

「省エネリフォーム」とは、家庭内の冷暖房や給湯などで消費するエネルギーを減らすリフォームのことです。
環境にやさしく健康面でも大きなメリットがあるため、国や自治体としても力を入れたい分野。
他のリフォームに比べて、補助金制度が充実しています。
具体的には次のような省エネリフォームが補助金の対象になっています。

 

断熱リフォーム

家の断熱性を上げて、室内の暑さや寒さを解消。
少ない冷暖房エネルギーで、快適にすごせる住まいをつくります。

  • 例)高断熱の窓や窓サッシへの交換、床・天井・壁の断熱工事

 

高効率設備リフォーム

トイレやお風呂、給湯器などを高効率のものに交換して、エネルギー効率アップ。
水道代やガス代、電気代などが節約できるリフォームです。

  • 例)節水トイレ・高断熱浴槽・エコジョーズの設置

 

創エネリフォーム

家庭内で使う電気を、自宅でつくり出せる設備を導入するリフォームです。
節電だけでなく、災害や停電対策にもつながります。

  • 例)太陽光発電・蓄電システム・エネファームの設置

 

 

2023年スタート!省エネリフォーム支援強化補助金

2023年にスタートするのが、次の3つの補助金制度です。

  1. 住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業 (経済産業省・環境省)
  2. 高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(経済産業省)
  3. こどもエコすまい支援事業(国土交通省)

いずれも2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅の省エネ化を推進するために予算が組まれました。
特徴は、経済産業省・環境省・国土交通省の3省が連携していること。
これまでの補助金は、各省庁がバラバラに実施していましたが、3省連携によってワンストップで併用申請もできるようになりました。
この3つの補助金制度の対象になる省エネリフォームや補助金額は次のとおりです。

3つの補助金制度を併用すれば、おトクにリフォームができるかも。うまく活用したいですね。

 

愛知・岐阜・三重で使える省エネリフォーム補助金・助成金

お住まいの地域によっては、国だけでなく自治体独自のリフォーム補助金が用意されていることもあります。
ここからは愛知・岐阜・三重の省エネリフォーム補助金制度をいくつかピックアップしてご紹介します。(2022年12月時点)
地域や時期によっても補助金の内容は変わってくるので、最新情報は自治体やリフォーム会社に問い合わせましょう。

 

【愛知県名古屋市】住宅等の低炭素化促進補助

名古屋市で実施されているのが、省エネ設備の導入に対する補助金制度です。
V2Hとエネファームは単独で補助金の対象になりますが、太陽光発電設備・蓄電システム・HEMSは同時に設置するのが要件です。

  • 太陽光発電築
    [10年以下の戸建住宅]2万円/kW(上限6.5kW)
    [築10年超の戸建住宅]3万円/kW(上限6.5kW)
    [集合住宅]2.5万円/kW(上限9.99kW)
  • 蓄電システム  :1.5万円/kWh(上限6kWh)
  • HEMS     :1万円/件
  • V2H充放電設備 :5万円/件
  • エネファーム  :3万円/件

参考/ 名古屋市|住宅を低炭素化する補助金があります!

【岐阜県大垣市】各種補助金

岐阜県大垣市では次のような設備に補助金が支給されています。
予定件数いっぱいで締め切られているものもあるので、早めに動いたほうがよさそうです。

  • 太陽光発電 :7万円/kW
  • ZEH    :5万円/件
  • 地下水利用地中熱ヒートポンプ設備:上限80万円/件

参考/大垣市|環境

【三重県南伊勢町】南伊勢町住宅用太陽光システム設置事業費補助金

三重県南伊勢町では、住宅用太陽光発電システムの設置に対して、補助金が支給されています。
補助金額は1件あたり6万円で、容量10kW未満の設備が対象となります。
参考/南伊勢町住宅用太陽光システム設置事業費補助金

 

省エネリフォーム補助金の申請時期に注意!

補助金制度には「契約期間◯年◯月末まで」「申請期間◯年◯月末まで」といった期限が設けられています。
工事のスケジュールも含めて、リフォーム会社に相談しましょう。

 

リフォーム工事前に申請を!

ほとんどのリフォーム補助金は、着工前の申請が必要です。
工事が終わってから「この補助金制度を使いたかった」と気づいても利用できないことが多いためご注意ください。

 

早めに締め切られることも

また補助金制度は、申請期間内であっても、予算上限に達すると締め切られてしまうことがあるので要注意。
利用したい制度があれば、早めに動き出しましょう。

 

省エネリフォーム補助金に詳しい会社に相談しよう

省エネリフォーム補助金をうまく活用すると、お得にリフォームが実施できます。
また省エネリフォームをすることで、子育て対応改修やバリアフリー改修など他のリフォームにも補助金が適用できることもあるので、かしこく併用したいですね。
補助金制度を使うには、工事内容や部材などの要件を満たさなければなりません。
また制度によっては他の制度と併用できるものとできないものとがあります。
どのような工事をしたら良いかは、省エネリフォーム補助金に詳しいリフォーム会社に相談しましょう。
わが家のマイスターでは、お客さまのリフォーム工事で活用できそうな補助金などもご提案をさせていただきます。